1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650479
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
石飛 光章 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40159752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朱 勤 熊本大学, 工学部, 助手 (00264317)
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Keywords | 制御工学 / ディジタル制御 / コンピュータ制御 / 離散化システム / 適応制御 / サンプリング / 零点 / ホールド |
Research Abstract |
研究計画に基づいて以下の項目について研究を行った. 1.4段近似分数次ホールドの場合の零点の安定性解明と効果実証実験 零点の安定性をゼロ次ホールドに比べて改善できるホールド方式である分数次ホールドを,階段形ホールドで近似する場合の零点の安定性を理論的に解明した.昨年度までは2段および3段の階段近似の場合を扱い,今年度は特に4段形の場合を対象とした.その結果,零点の安定性については,4段形の場合でも2段形および3段形と同様,階段形ホールドで近似した分数次ホールドが理想的分数次ホールドと同じ性質をもつことを明らかにした.また,4段の階段形ホールドを,市販のDA変換ボードを利用して実現するとともに,ディジタルコントローラに内臓する適応制御プログラムを作成して実験を行い,4段の階段近似形分数次ホールドの有効性を実証した. 2.分数次ホールド方式による制御システム解析ソフトウェアの開発とインターネット上への公開 分数次ホールドおよび階段近似分数次ホールドを用いてディジタル制御システムを構成する場合のシステム特性解析ソフトウェアパッケージを,制御システムソフトウェアのMATLABによって開発し,国内のみならず海外からもアクセスできるようにインターネット上http://www.mech.kumamoto-u.ac.jp/info/lab/control/zeroopen.htmlに公開した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Ishitobi: "A Stability Condition of Zeros of Sampled Multivariable Systems"IEEE Transactions on Automatic Control. 45-2. (2000)
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[Publications] 石飛光章,後藤啓一,奥村直樹: "階段型分数次ホールドの優位性"計測自動制御学会論文集. 35-8. 1122-1124 (1999)
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[Publications] M.Ishitobi and K.Ohba: "Applicability of discrete-time adaptive control to linear multivariable systems"Proc. of the First International Power and Energy Conference. 68.1-68.10 (1999)
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[Publications] 石飛光章,谷口雅彦: "むだ時間システムのパルス伝達関数における零点"第43回システム制御情報学会研究発表講演論文集. 429-430 (1999)
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[Publications] 石飛 光章: "多入出力サンプル値系の零点について"第22回Dynamical System Theroyシンポジウム講演論文集. 339-342 (1999)
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[Publications] 石飛 光章: "離散時間メカニカルシステムの零点"第18回計測自動制御学会九州支部学術講演会予稿集. 1-2 (1999)