1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 哲彦 岐阜大学, 工学部, 助手 (50262746)
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
内田 裕市 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
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Keywords | コンクリート / 付着 / 引張軟化曲線 / はく離 |
Research Abstract |
この研究においては、コンクリートの付着性能について、従来から用いられている曲げ強度による評価に加え、破壊エネルギーや引張軟化曲線の形状による評価を行うとともに、付着性能の改善方法について検討した。さらに、引張軟化曲線を組み込んだ数値解析による検討も行い、次の結果を得た。 (1)ショットブラスト法、ウオータージェット法ならびに遅延剤を用いた洗い出し法によってコンクリートの打継ぎ部の目荒らしを行い、打継ぎ部の荒さを、フラクタル次元、パワースペクトルならびに総表面積により評価し、相互関係を明らかにした。打継ぎ部の付着性能を、曲げ付着強度、破壊エネルギーならびに引張軟化曲線の形状によって評価し、評価指標としての引張軟化曲線の有用性を明らかにした。 (2)遅延剤を用いた洗い出し法等により打継ぎ部の凹凸を大きくすること、打継ぎ部に強度の大きいモルタルを敷くこと、可能ならば打継ぎ部を鉛直ではなく水平とすること等の方法により、大きな付着性能が得られることを明らかにした。 (3)表面コンクリートを取り除いて補修モルタルを充填した場合の補修モルタルのひび割れ挙動や剥離挙動を、実験ならびに数値解析により検討し、打ち継ぎ部の引張軟化曲線を取り入れた数値解析が有用なことを明らかにした。 (4)硬化コンクリートをエポキシ樹脂によって接合する場合、遅延剤を用いた洗い出し法等で接合面を粗くすることにより接着強度が向上するとともに、水中硬化型エポキシ樹脂を用いれば水中においても母材以上の強度が得られることを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西田好彦: "コンクリート打継ぎ部の付着特性およびその評価" コンクリート工学年次論文報告集. Vol.19 No.2. 129-134 (1997)
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[Publications] 国枝 稔: "セメント系補修材料・工法と表面処理" コンクリート表面の機能と仕上げ技術. 45-54 (1998)
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[Publications] 六郷恵哲: "コンクリート表面のつなぎの機能とその評価" コンクリート表面の機能と仕上げ技術.63-70 (1998)
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[Publications] K.ROKUGO: "Bond properties of concrete joints and size effect" Proc.of FRAMCOS-3. (発表予定). (1998)
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[Publications] T.KAMADA: "Evaluation of roughhness of joint concrete surfaces and bond properties" Proc.of FRAMCOS-3. (発表予定). (1998)
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[Publications] M.KUNIEDA: "Shrinking and cracking beharior of repair materials for concrete structures" Proc.of FRAMCOS-3. (発表予定). (1998)