都市型観光周遊行動に着目した休日交通計画に関する基礎的研究

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09650579
• Research Institution: YAMANASHI UNIVERSITY
• Principal Investigator: 西井 和夫 山梨大学, 工学部, 助教授 (80115906)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 関 宏志 山梨大学, 工学部, 助手
• Keywords: 都市型観光 / 交通計画 / 交通行動分析 / トリップチェイン

Research Abstract

わが国の都市型観光地の代表都市京都を取上げ、休日交通調査データを用いた観光周遊行動特性の把握を行うとともに、休日交通計画のあり方に関する基礎的考察を行った。具体的な研究目的は、以下の3点であった。
1) 京都の休日交通に関する実態把握のための調査手法の紹介および基礎集計分析
2) 京都観光の特徴といえる周遊行動パターンに関するトリップチェイン分析と通じて、その時空間特性の計量的把握、交通手段利用特性、そして周遊パターンにかかわる因果構造を明確にすること。
3) 上記の1)、2)を踏まえ、今後の休日交通計画のあり方を明らかにするために、奈良、鎌倉といった他の都市型観光地に関する研究事例についても資料収集し、その計画手法の体系化のための基礎的考察を加える。
これらの研究目的の遂行を助成期間内に行い、その研究成果は1998年(平成10年度)の学会開催時に発表するとともに、最終的な報告と報告書の形でとりまとめた。

Research Products

• [Publications] 酒井弘,東徹,酒井和夫,中村嘉次: "京都における観光行動の実態調査手法および分析" 土木計画学研究・講演集(2). 21. 591-594 (1998)
• [Publications] 西井和夫,北村隆一,酒井弘: "京都観光トリップチェイン分析:周遊パターンと時間利用特性" 土木計画学研究・講演集(2). 21. 599-602 (1998)
• [Publications] 西井和夫: "京都市観光交通調査と分析" 土木計画学シンポジウム「地域間交流活性化と観光」. 34. 15-24 (1998)
• [Publications] Nishii, K: "An Analysis of Time Duration Characteristics of Kyoto Sightseeing Trip Chains" Proceedings of Paris-Kyoto Souinar on Transportation. 1. 1-16 (1998)