1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650592
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
鹿島 茂 中央大学, 理工学部・土木工学科, 教授 (70108207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷下 雅義 中央大学, 理工学部・土木工学科, 助教授 (30242001)
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Keywords | 交通量調査 / 断面交通量 / OD交通量 / 偶然変動 / 傾向変動 / 経路選択 / 貨物車 / OD交通量の修正 |
Research Abstract |
本研究は3ヵ年計画であり、本年は2年目に当たる。 本年は、断面交通量の変動特性、及びOD交通量の計測誤差の分析、貨物車による一般道路と高速道路の経路選択要因の分析、及び断面交通量とOD交通量の計測誤差と変動特性を考慮したOD交通量の修正方法の開発を行った。 断面交通量の変動特性は、都内22ヵ所の幹線道路断面での1年間の交通量について分析し、交通量の変動が傾向変動と偶然変動から構成され、その割合は約4:6であること、傾向変動は、月変動、曜日変動、週変動で表わせることを示している。さらに同様の分析を首都高速道路についても行い、変動特性は一般道路と類似していること、しかし交通量の変動の大きさは一般道路のそれよりも大きいこと、交通量の変動は一般道路のそれと相関関係が高いことを明らかにしている。 OD交通量の計測誤差については、移動量の記入に併せて、移動した時間をも記入してもらう調査表を作成し、これを用いてその把握を試み、20%〜30%程度の傾向誤差が存在することを明らかにしている。 貨物車の経路選択要因については、独自に実施したトラック運転手を対象としたアンケート調査を用いて抽出を試み、高速道路の走行距離と一般道路の走行距離、高速料金を含む移動に要する費用、出口ランプから目的地までの距離が要因として考えられることを明らかにしている。 OD交通量の修正方法として提案している方法は、基本的にはOD交通量に比べ、計測誤差が小さい断面交通量にOD交通量を配分した結果が一致するようにOD交通量を修正するというものである。 そして、この修正を行うための関数を、OD交通量の計測誤差が偶然誤差が大部分と考えられる場合と、傾向誤差が無視できない場合に分け提案し、その有効性を簡単なネットワークを用いてシミュレーションにより示している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 鹿島 他3名: "人手による交通量調査の調査精度に関する研究" 交通工学. 33・6. 36-43 (1998)
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[Publications] 曹・鹿島・谷下: "都市内幹線道路における日交通量の特性分析" 交通工学研究発表会論文報告集. 18. 153-156 (1998)
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[Publications] 曹・谷下・鹿島: "断面交通量の調査精度に関する研究" 土木計画学研究・講演集. 21・2. 917-920 (1998)