1997 Fiscal Year Annual Research Report
利用主体間の競合関係の調整と合理的空間再配分による街路計画手法に関する研究
Project/Area Number |
09650593
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
村橋 正武 立命館大学, 理工学部, 教授 (90268160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 克弘 大阪大学, 工学部, 助手 (70222809)
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Keywords | 街路空間再配分 / GIS / AHP手法 |
Research Abstract |
本研究の平成9年度における研究実績は以下の通りである.なお,開発した手法の適用性を検討するため2つのケーススタディを実施した.1つは,神奈川県藤沢市中心部を対象とするものであり,もう1つは,インドネシアのジョグジャカルタ市マリオボロ地区を対象としたものである. (1)街路空間の有効利用手法の確立 研究代表者らが提案している手法を多様な街路に適用できるように拡張を試みた.具体的には,交通関連指標以外の様々な要素を取り入れて,数量化III類による街路機能に基づいた分類を行なった.次に,街路の現状の利用実態を把握し,現状の空間配分構成の妥当性について検討し,空間占有状況からみた問題街路区間を抽出した.このような検討に基づき,現状の空間構成に問題があると考えられる街路の中で,空間再配分が必要とされる街路について,具体的な再配分方策を検討した. また本研究では,上述した通り非常に多種多様なデータを取り扱い,かつ分析結果を実際の現場にフィードバックする必要性がある.このため,GISソフトウェア(MapInfo)を分析ツールとして導入した. (2)街路構成要素とその相対的重要度の検討 具体的な街路整備代替案の街路構成要素を明確にするため,利用者にとって望ましい街路のあり方について検討した.まず都心部の街路を想定して,街路構成を示したパースを用いた一対比較によるアンケートを実施し,この結果に基づきAHP手法によって街路を構成する要素の重要度を算定した.そして,これによって,利用者属性,街路幅員による各要素の重要度の違いを考慮した街路整備を検討した.
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[Publications] 森 康男・飯田克弘: "歩行者案内システムに関する基礎的研究-歩行者の行動の分析-" 大阪交通科学. Vol.26,No.2. 79-86 (1997)
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[Publications] 飯田克弘・新田保次・増田 仁: "仮設住宅の交通環境実態把握と公共交通サービスレベルの評価" 土木計画学研究委員会 阪神・淡路大震災調査研究論文集. 123-128 (1997)
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[Publications] 飯田克弘・塚口博司・香川裕一: "都心部における街路のあり方と街路空間再配分に関する研究" 土木計画学研究・論文集. No.14. 713-720 (1997)