1997 Fiscal Year Annual Research Report
高耐久性永久型枠のコンクリート接合面の最適化に関する研究
Project/Area Number |
09650634
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
平居 孝之 大分大学, 工学部, 教授 (20136782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 亮治 大分大学, 工学部, 助教授 (70238492)
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Keywords | 打込み型枠 / GRC / コンクリート / 接合面 / コンプライアンス / 応力伝達 / 一体性 |
Research Abstract |
打込み型枠工法による鉄筋コンクリート構法において、高耐久性を有する耐アルカリガラス繊維補強セメントパネルを打込み型枠に適用するのに必要であるパネルとコンクリートの接合性能について研究した。解析と実験から型枠パネルとコンクリートの接合面の強度と耐久性を調べ、最適な接合面を得るための型枠の材質と形状を明らかにした。解析と実験の具体的な内容は以下である。 蟻足状に加工したリブを設置して表面に凹みを付けたパネルと、亜鉛ひき亀甲金網を半分埋め込んだパネルを打込み型枠とした鉄筋コンクリートの試験体を作製し、部分圧縮試験により型枠パネルとコンクリートの接合面に応力が作用したときのひずみを計測し、試験体に生じる部分的な損傷を観察した。試験体の型枠パネルとコンクリートの表面のひずみの計測結果と、試験体の局部的な損傷の観察結果から、接合面に生じる応力の分布と部分的な剥離を弾塑性数値計算により解析した。接合面の応力伝達の状態は、型枠パネルに生じるひずみの変化率を示すコンプライアンス、すべり発生面積、すべり発生時の伝達応力、剥離発生面積で指標化し、型枠パネルの表面に付けた凹みの形状または半分埋め込んだ金網の形状との相関を明らかにした。この結果から、接合性に優れる型枠パネルを用いることにより鉄筋コンクリートの部材を、建築構造物の躯体に適用した場合に、構造設計上の許容応力度の範囲において接合面の体性が保たれることを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 平居孝之、他5名: "GRC打込み型枠による鉄筋コンクリートはりの構造特性に関する実験的研究" 日本建築学会構造系論文報告集. 494. 29-36 (1997)
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[Publications] 平居孝之、福田亮治、他2名: "接合面に凹凸を付けたコンクリートのせん断応力伝達性能に関する研究" コンクリート工学論文集. 8,2. 11-18 (1997)
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[Publications] 何仕栄、平居孝之: "表面にシャーキを付けたガラス繊維補強セメントパネルとコンクリートの接合性状に関する研究" 日本建築学会構造系論文報告集. 497. 9-15 (1997)
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[Publications] 平居孝之、他2名: "圧縮におけるコンクリートとGRCパネルの接合性状に関する実験的研究" 大分大学工学部研究報告. 36. 33-39 (1997)
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[Publications] 平居孝之、福田亮治、他1名: "歪追従性による接合面の性能評価" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 821-822 (1997)