1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650676
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Research Institution | Science Univ.of Tokyo |
Principal Investigator |
真鍋 恒博 東京理科大学, 工学部, 教授 (10084378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 雅久 東京理科大学, 工学部, 教授 (10233818)
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Keywords | 変遷 / 床 / 壁 / 構法 / 内装 / 外装 / 仕上げ / 採用率 |
Research Abstract |
1998年度は、オフィスビル・庁舎と集合住宅について、各時代の建物における内外装仕上構法の採用率を建物の各部位毎に調べ、我が国に於ける内外装仕上材料の使用実態とその採用率の変遷を明らかにした。 1, オフィスビル・庁舎 事務室の内面壁と天井については、1970年代半ば頃から乾式化や防火性の重視を理由にボード系の仕上が多く採用されるようになっていることが分かった。また事務室の床については、1970年頃まで主流を占めていたプラスチック系床材の採用率は、カーペットの登場によって低くなり、その後カーペットの採用率が急速に増えていることが分かった。また、カーペットの内訳として、当初はロールカーペットであったものが1980年代以降タイルカーペットになり、最近ではカーペット採用の殆どがタイルカーペットになっていることがわかった。 2, 集合住宅 居室における内面壁については、1970年頃から、乾式化や防火性が重視され、ボード下地とともに壁装材による仕上か採用されだし、1980年代以降完全に主流となった。天井についても内面壁より少し遅れて同様の傾向がみられた。しかし、和室の天井に限っては、敷目板張りが現在も依然として多く、和室のイメージを表わす仕上構法として定着しているものと考えられる。また、水まわり床は、1960〜1970年代にかけて主流が単層のフローリングから塩ビシートに変化している。1980年代後半からは逆に複合フローリングが増加していることがわかった。居室の床は、1970年代からカーペットの採用率が高くなり主流となった。その後1980年後半からは水まわり床と同様に複合フローリングが採用されるようになっていることがわかった。
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