1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ中世シトー会修道院の回廊のプロポーションに関する研究
Project/Area Number |
09650700
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
西田 雅嗣 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 講師 (80198473)
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Keywords | 西洋中世建築設計技法 / シトー会修道院 / プロポーション / 基礎図形 / 尺度 / 寸法 / 実測調査 / 回廊 |
Research Abstract |
当初掲げた研究計画は概ね遂行できたと考える。研究成果の発表に関しては、実測データ一の整理・処理、実測平面図の作成といった、分析に先立つ準備作業に多くの時間が割かれたため、今回の準備作業を通じて得た知見を、過去に実測したシトー会教会堂平面に適応したもののみとなり、回廊そのものについての分析結果の研究成果の発表は次年度に持ち越されることとなった。 1,手元に実測データのあるシトー会修道院の回廊の分析用平面図の作成を半ば終了し、今後の分析、研究成果の発表に備えて、図面に伸び縮みのない形の同一フォーマットで保管・整理し得た。 2,作成した実測平面図の幾何構成図式の分析を2、3のものについて行い、今後のトータルな形での分析の可能性を確認し得た。 3,計算機を用いた実測データからの尺度の同定も試行し、計算機を用いた尺度導出法を、回廊分析の実情にあわせて修正し得た。 4,回廊の基礎図形・幾何構成図式・尺度の総合的な分析・検討については、次年度の中心課題となる。 5,実測データ、実測平面図、分析図等の整理・保存・ファイル化は半ば終了できた。 6,関係図書・資料・文献は、どこまで集めれば良いということはないが、重要なものは概ね収集できた。 7,実測平面図、実測データ、分析図等の国外の関係機関への寄贈は、これらが統一的に全て出来上がったときに行うものとし、これも次年度の課題となる。 8,今回の作業で得た知見を、過去に実測したシトー会教会堂平面に適応し、その結果を建築学会で発表した。
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Research Products
(2 results)