1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650751
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Research Institution | KINKI University |
Principal Investigator |
炭本 治喜 近畿大学, 理工学部, 教授 (40088422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 義弘 近畿大学, 理工学部, 助手 (70298991)
木口 昭二 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30288948)
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Keywords | 傾斜材料 / 接合 / セラミックス / 鋳鉄 / アルミニウム / 中間層 |
Research Abstract |
これまでに、イメージ炉を導入して試料の試作を行い、均熱帯,昇温条件,降温条件などのデータを採取し、実験条件の確立を行った。試作実験の結果、中間層にAl薄膜を用いた鋳鉄とセラミックスの接合実験で、接合試料が得られた。しかし、反応面が不均一であり、界面には脆弱な金属間化合物が大量に生成し、接合強度を低下させていることがわかった。そこで、昨年度は試料へ常時加圧を行うことで反応面の均一化,反応性の向上を図り、さらに、Al中間層の厚みを薄くし、低温下での実験を行った。この結果、加圧力,保持温度,中間層の厚みに最適な条件があり、加圧力10MPaの条件で高い接合強度が得られた。しかし、金属間化合物の生成は抑制できたものの、Al薄膜とアルミナセラミックは完全に接合できなかった。 昨年度は、Al薄膜とセラミックスの接合を行い、この接合条件を定めることで、鋳鉄とセラミックスのさらなる強化を試みた。これによりAl薄膜とセラミックスとの最適な接合条件を得ることが出来た。 これらの結果を踏まえ、Al薄膜とセラミックスを接合した後、鋳鉄と接合させるなどの検討を行うことで高い接合強度が得られ、新しい傾斜機能材料を得ることが出来た。 今後、さらに傾斜機能化、ハイブリッド化を図るため、供試材や中間層を替えるなど検討を行っていく。
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