1999 Fiscal Year Annual Research Report
二酸化チタン光触媒によるポリ塩化ビフェニールの分解に関する研究
Project/Area Number |
09650852
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Research Institution | Akita National College of Technology |
Principal Investigator |
船山 齊 秋田工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (70042322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 拓男 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (10006679)
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Keywords | 二酸化チタン / 光触媒 / ポリ塩化ビフェニール / ダイオキシン / 光分解反応 |
Research Abstract |
ポリ塩化ビフェニル(PCB)およびダイオキシン類は,環境汚染物質の一つとして回収・貯蔵が義務づけられている。しかし,この物質の処理方法が確立されていなかったことから環境への影響が懸念されている。 そこで本年度は,平板型回分反応器を用いて,二酸化チタン薄膜光触媒によるダイオキシン類の光分解特性について検討した。最初に,ダイオキシン類の合成を行った。この合成試料をもちいてのn-ヘキサン中のダイオキシン類の光分解を行った。その結果,ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシン(PCDFsと略記)は24時間光照射することによって約8割が分解していることがわかった。一方,ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDDsと略記)は6時間照射で分析できない濃度まで減少することがわかった。さらに,PCDFsとPCDDsの全量の経時変化を求めたところ,光照射時間24時間でPCDFsが76%,PCDDsが100%,全量で79%分解することがわかった。また,脱塩素化率についても検討したところ,24時間照射で79%のダイオキシン類が脱塩素化していることも明らかになった。
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Research Products
(1 results)