1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650896
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
楠 文代 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70057371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 健介 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (10266885)
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Keywords | 電解装置 / 電気分析 / 電極反応 / 電解セル / フローク-ロメトリー / 有機電解 |
Research Abstract |
本研究は、カラム電極を用いたフロー型の電解システムを多機能計測用カラムフロー電気化学システムとして開発し、これを用いて、電極反応の解析、高感度定量用電解、短寿命分析試薬の合成、新開発材料の評価、などの多機能な目的に活用できることを明らかにする目的で行ってきた。本年度の主な研究実績は次のとおりである。 1.電解セルの作製 セルは、フロー電解の可能なカラム型の電解セルであり、バイコールガラス製のカラムの内部に電極活性の高い炭素繊維を密に充填して作用電極とした。カラムの外側の対極液内に対極ならびに参照電極を設置し、セル自体は水溶液や有機溶媒を用いることができるようにダイフロン製とした。 2.多機能計測用カラムフロー電気化学システムの設計と作製 1で作製した電解セルにポテンショスタットを取り付け、この電解部分を、ポンプを使ったキャリヤ-液の自動送液部、脱気のためのデガッサ装置、小容量の電解基質注入部の後に接続した。また、電解生成物の確認のため多波長の吸光光度検出器を接続した。 3.無機・有機化合物の電極反応の解析 可逆的な電極反応をとる系として知られているヘキサシアノ鉄(III)カリウム、および2-メチル-1,4-ナフトキノンを用いて、作製したシステムが電極反応の解析に有用であることを明らかにした。また、電子授受反応に化学反応を伴う電極反応の例として、dl-エピネフリンやα-トコフェロールなどの電解を行った。
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[Publications] 楠 文代, 玉之内啓満, 佐藤尚之, 荒井健介, 高村喜代子, 末岡徹郎: "カラム電極を用いたフロー電解合成システム" 電気化学. 65・1. 51-56 (1997)