1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650905
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
今中 信人 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30192503)
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Keywords | アンモニア / 固体電解質 / ガレート / ガリウム |
Research Abstract |
アンモニアに対する選択的応答を明らかにするため、大気中に種々存在することが考えられる代表的なガス種についてその影響を調べた。まず、NO_2、NO共に200ppmずつ流通させ、NO_xの影響を調べたところ、NO_2はNH_3を流通させずにNO_2のみを流通させても全く影響無く、起電力値は変化せず、NO_2、NO共に乾燥空気中での起電力値と同程度でNO_xの影響はないことが明らかとなった。また、CO_2の影響を調べるため、CO_2を5000ppm流通させ、さらに、CO_2共存下でのアンモニア濃度に対する起電力を測定したところ、CO_2の全く存在しない乾燥空気中での起電力値と同程度であることからセンサ出力へのCO_2の影響は全くないことがわかった。さらに、水蒸気の影響についても調べたところ、同様に全く悪影響を受けないことがわかった。 以上のように水蒸気をはじめ、NO_x、CO_2等、共存ガスの影響が見られないことから、本センサはNH_3に対して高選択的であり、センサ全体を固体物質のみから構成できることからセンサの小型化が容易に実現できることが示された。 これらのことから、本センサはこれまでのアンモニアセンサ(半導体式、電気化学方式)のもつ欠点を克服した優れたセンサであることが明らかとなった。
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