• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

有機化学的方法に基づく遷移金属内包フラーレンの合成

Research Project

Project/Area Number 09650960
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

戸部 義人  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (60127264)

Keywordsフラーレン / シクロカーボン / ポリイン / マススペクトル / 紫外光電子スペクトル / シクロファン
Research Abstract

シクロカーボンの構造の分光学的研究
我々は既にシクロ[n]カーボン(n=12,16,18,20,24)の前駆体を合成し、それらのレーザーデソ-プションマススペクトルにおいて実際シクロ[n]カーボンが生成することを見いだしている。シクロ[n]カーボンの検出はこれまでに幾つかの報告があるが、詳細な構造研究はなされていない。今回、我々の前駆体から発生させたシクロカーボンの紫外光電子スペクトル(UPS)を測定することにより、その構造について検討した。その結果、炭素数が4n個のシクロカーボンはポリイン構造であるのに対して、4n+2個の炭素数のものはクムレン構造である可能性が高いことがわかった。
カゴ型カーボンクラスター(C60H6)の合成とフラーレンへの異性化
ベンゼン環を核とするカゴ型化合物(C60H6)の脱水素異性化反応によるフラーレンの合成について検討する目的で、上記のシクロカーボン発生法に従い三次元的シクロファン構造をもつC60H6の前駆体化合物を合成した。さらにそのレーザデソ-プションマススペクトルにおいて、C60H6だけでなくC60も生成することを見いだした。この結果は、ポリインの環化によりカゴ状のフラーレン構造が合成できる可能性を実験的に示しており、金属内包フラーレンの合成において重要な知見を与えるものである。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Tomonari Wakabayashi: "Photoelectron spectroscopy of Cn^- produced from laserablated dehydroannulene Derivatives naving carbon ring size of n=12,16,18,20,and 24" Journal of Chemical Phsyics. 107・13. 4783-4787 (1997)

  • [Publications] Yoshito Tobe: "[16,16,16](1,3,5)Cyclophametetracosayne (C_<60>H_6) : A Precursov to C_<60> Fullerene" Journal of the America Chemical Society. 120(印刷中). (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi