1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09650970
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
武石 誠 山形大学, 工学部, 教授 (20007214)
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Keywords | らせん高分子 / ポリアミド / 光学活性 |
Research Abstract |
光学分割した(R)-および(S)-ジメチルビフェニル-2,2'-ジカルボニルクロリドと芳香族ジアミンからポリアミドを合成した。 この芳香族ポリアミドは軸不斉ビフェニレン連結部で剛直なセグメントを結合しているので、一種のらせん構造をとると予想されるが、コンピューターにより安定構造を計算したところ、「ジグザグらせん」とでも呼べる新規ならせん構造となることがわかった。そのらせん構造はジアミン成分により大きく異なるものであった。ジアミンとして4,4'-ジアミノアゾベンゼンを用いると、このらせんポリマー主鎖にアゾベンゼン構造が導入される。アゾベンゼンは光照射によりトランス-シス転位することが知られているので、このらせんポリマーの光による変形を詳しく検討した。ポリマー溶液に紫外光を照射するとCDスペクトルが大きく変化し、らせん構造のすみやかな変形が観察された。続いて可視光を照射したところトランス構造は可逆的にシス構造にもどることがCDスペクトル及びUV-visスペクトルにより確認された。このらせん構造の可逆的な光変形はこのポリマーが光学材料として応用できることを示し、極めて興味深いものである。 さらに、軸不斉連結部としてビナフチレン構造を有する芳香族ポリアミドを合成し、らせん構造の光変形をしらべたところ、同様に光照射により可逆的にらせん構造が変形することが認められ、新しい光学材料としての可能性を提示した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 近藤史尚, 岩泉卓, 木村宏, 武石誠: "ホルマ-ル化酒石酸と芳香族ジアミンを用いたらせんポリアミドの合成" 高分子論文集. Vol.54,No.12,. 908-913 (1997)
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[Publications] F.Kondo, D.Takahashi, H.Kimura, and M.Takeishi: "Synthesis and Photoinduced Transformation of a New Helix Aromatic Polyamide" Polymer Journal. Vol.30,No.2,. 161-162 (1998)
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[Publications] F.Kondo, S.Kakimi, H.Kimura, and M.Takeishi: "Synthesis and Photoinduced Transformation of Helical Aromatic Polyamides consisting of Axially Dissymmetric Biphenylene Joints and Azobenzene Segments in the Backbone" Polymer International. (in press). (1998)