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1997 Fiscal Year Annual Research Report

多鎖型両親媒性化合物の合成と染色助剤への応用

Research Project

Project/Area Number 09651000
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

正泉寺 秀人  熊本大学, 工学部, 教授 (80040426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥林 里子  熊本大学, 工学部, 助手 (00284737)
小出 善文  熊本大学, 工学部, 助教授 (40040430)
Keywordsカリックスアレーン / 多鎖型界面活性剤 / 両親媒性化合物 / 可溶化 / 包接 / 分散染色 / ナイロン / セルロースアセテート
Research Abstract

1.4本の疎水鎖を有するレソルシノール系カリックスアレーンによる有機化合物の可溶化
4本の長鎖アルキル基,フェニル基,ナフチル基を有するレゾルシン系カリックスアレーン([4]Ar-R_n,[4]Ar-Ph,[4]Ar-N)を合成した。これら化合物は水溶液にて界面配向性にすぐれ,ヘキシルアルコール,ベンゼン,トルエル等の有機化合物の高い可溶化能を示した。可溶化能は被可溶化物の分子サイズと逆の相関性が認められた。可溶化剤のなかでは4本のヘキシル基を有する[4]Ar-R_6がもっとも可溶化能にすぐれ,2×10^<-3>Mの[4]Ar-R_6にて11倍のヘキサノールを可溶化した。長鎖アルコールでは同鎖長の[4]Ar-R_nが高い可溶化能を示した。高い可溶化は被可溶化物と水との界面における分子の配向によるミクロエマルジョンの形成を示唆する。染料(Sudan I)も可溶化され,包接錯体の形成が推定された。ベンゼン添加系でのNMR測定より長鎖アルキル基部分にベンゼンが取り込まれているものと推定した。
2.4本のアルキル鎖を持つ両親媒性レソルシン系カリックスアレーンの染色助剤としての性能
4本の長鎖アルキル基を有するカリックス[4]レゾルシンアレンのリン酸エステル([4]Ar-R_n(P))を合成し,ナイロンおよびセルロースアセテートの分散染色助剤としての性能を検討した。これら化合物は中性溶液に溶解し,ナイロンの染色において市販の分散剤Disperse-TLの2倍の染着率を与えた。[4]Ar-R_<12>(P)は95℃および80℃にてモノアルキルレゾルシノール(M-R_n(P))の24%から13%高い染着率を与えた。ナイロンでの染着率は助剤濃度が1g/dm^3のとき,セルロースアセテートにては0.5g/dm^3のとき最大となった。染色した繊維の断面の光学顕微鏡観察より,均染染色が確認された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 小出善文・李波・川口勇二・正泉寺秀人・江角邦男: "4本の疎水鎖を有するレソルシノール系[l_4]メタシクロファンによる有機化合物の可溶化" 日本油化学会誌. 47巻・1号. 57-63 (1998)

  • [Publications] 李波・奥林里子・小出善文・正泉寺秀人: "4本のアルキル鎖を持つ両親媒性レゾルシン系カリックス[4]アレーンの染色助剤としての性能" 繊維学会誌. 54巻・3号. 201-205 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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