1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09651012
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
石塚 鐵夫 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (50017927)
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Keywords | 疲労き裂伝播 / 応力拡大係数 / き裂伝播速度 / 疲労試験法 |
Research Abstract |
本研究は疲労亀裂進展過程の破壊力学的モデルを概観し、構造部材の亀裂発生のモリタリングによる亀裂認知のデータ収集法から、確率論的破壊力学による耐疲労信頼性手法による理論的背景並びに疲労亀裂進展過程の確率モデルの中に現われるパラメータの予測手法について検討することを目的とする。本年度は研究期間二年の最終年度で、特に疲労き裂の検知に重点をおき行われた。従って、時間的余裕が無く亀裂伝播則のパラメータの解析が出来ていない。得られた結果を要約すると以下のようになる。 1) 高張力鋼を用いて実際に生じる疲労亀裂の進展を観測する実験を行い、亀裂進展経路に貼付した光ファイバ・センサの特性について明らかにした。 2) 鋼とセンサとの剥離は亀裂がセンサに到達する以前に起るが、センサの破損は亀裂が貼付位置を通過してから起る。 3) 亀裂開閉口状況と光ファイバ・センサの耐久性について検討し、一本のファイバで数ケ所の損傷を検知できる方法を見通しが得られた。 4) 光ファイバ・センサを用いた疲労亀裂発生前の歪測定において基本的干渉型回路を改良した回路を構成し、変動する歪変化を計測できることを示した。
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