1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09660031
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
深井 誠一 香川大学, 農学部, 教授 (80228858)
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Keywords | 野生ギク / 遺伝資源 |
Research Abstract |
前年までに集められた36系統のナカガワノギクの内、大型の草姿を示す3系統の染色体数は72であり、他はすべて36であった。葉の形態観察およびフローサイトメータのデータからもこれら大型系統は倍加した系統と考えられた。 集められた36系統のナカガワノギクの全DNAをCTAB法により抽出、PCRにより葉緑体DNAの2つの既知領域すなわち、abcL-ORF106とtranK領域を増幅した。いずれも期待された大きさの断片が増幅された。このPCR産物を16種類の制限酵素処理したところ、rbcL-ORF106領域ではいずれの制限酵素処理でも多型は見られなかった。一方tranK領域をDra IとScrf Iで処理したとき多型が出現し、全系統をA、B2つのタイプに大別できた。このAタイプは他の研究で、栽培ギクに広く認められる多型であった。改めて那賀川流域の5カ所から150系統の葉を採取し、同様のPCR-RFLP解析を行った。5箇所の内1カ所で30個体中14個体がAタイプを示し、他は総てBタイプであった。以上の結果、ナカガワノギクの自生地集団の中に葉緑体DNAのPCR-RFLP解析による多型が存在する事が明らかとなった。
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[Publications] Fukai et al.: "Effect of photoperiods and temperature on flowering in some Dendranthema species native to Japan."Acta Horticulturae. (in press).
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[Publications] Fukat et al.: "Cross compatibihty between chrysonthemum and Dendranthema speci*snative to Japan."Acta Horticulturae. 508. 337-340 (2000)
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[Publications] Fukai et al.: "Characteristics of F1 progenies between chrysanthemum and s*** Dendrant**ma Spe**es."Acta Horticulturae. (in press).