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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ミクロ繁殖したPteris多芽球体におけるサイトカイニン集積とその代謝

Research Project

Project/Area Number 09660035
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

雨木 若慶  東京農業大学, 農学部, 講師 (70175925)

Keywordsシダ植物のミクロ繁殖 / サイトカイニン代謝 / 形態形成の制御
Research Abstract

1.^<14>C-BA添加培地における多芽球体の^<14>C-BA吸収とその代謝
多芽球体を^<14>C-BA(benzylaminopurine-8-^<14>C:40μCi/mmol)を加えた培地で30日間培養した後、多芽球体および培地からBA抽出を行ったところ、多芽球体には与えた7.8%、培地には63.0%の^<14>Cが存在した。多芽球体中の^<14>Cは水相とブタノール相にほぼ等量存在し、HPLCプロフィールからブタノール分画は遊離BAと同定されたが、水相分画は外地の結合型BAとは明らかに異なる保持時間で溶出され、現在同定の準備を進めている。これらの結果、多芽球体は活発にBAを吸収し、吸収した半分は結合形BA(水相分画)に代謝されたものと推察された。
2.^<14>C-BAラベルした多芽球体の植物体再生培地における^<14>C-BAの動態
1.で得た^<14>C-BAラベルの多芽球体を植物生長調節物質無添加の培地で培養し、葉形成の兆候が観察された23日目にサンプリングを行い、多芽球体および培地からBAを抽出した。培養後、多芽球体が保持していた^<14>Cのうち21%が培地に放出されており、その92%が遊BAであった。また、多芽球体は23日間で生体重が約30倍となっており、これらの結果、多芽球体内の^<14>C-BAは143倍に稀釈された。
従って、Pteris多芽球体はBA添加倍地で培養中は継続してBAを倍地から取り込みながら増殖を続けるが、再生倍地(植物生長調節物質無添加)へ移植した場合、一定量増殖すると組織中のBAが相対的に稀釈され、ある閾値以下の濃度となると葉形成が始まるものと推察された。平成10年度は、この閾値の明確化およびオーキシン生合成との関連を検討する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 雨木若慶・樋口春三・神田佳子・新美善行・早田保義: "Pteris培養増殖系における^<14>C-ベンジルアデニンの多芽球体組織への集積" 園芸学会雑誌. 66巻(別冊2). 622-623 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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