1998 Fiscal Year Annual Research Report
高等植物のグルタチオン生合成に関する酵素科学的および分子生物学的研究
Project/Area Number |
09660062
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
関谷 次郎 京都大学, 農学研究科, 教授 (10035123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 幸男 京都大学, 農学研究科, 助手 (40293914)
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Keywords | グルタミルシステイン合成酵素 / ホモグルタチオン合成酵素 / ダイズcDNAライブラリー / グルタチオン / ホモグルタチオン |
Research Abstract |
昨年度確立したホモグルタチオン合成酵素(hGS)の活性測定法などを用いて,hGSの基質特異性を検討したところ,hGSはβ-アラニンのみを基質としてホモグルタチオン(hGSH)を生成し,グリシンは全く基質としなかった。またダイコン子葉のグルタチオン合成酵素(GS)はグリシンのみを基質としてグルタチオン(GSH)を生成し,β-アラニンは全く基質としなかった。両者とも、アラニン,セリン,ホモセリンは全く基質としなかった。ダイズの葉位によるγ-グルタミルシステイン合成酵素(ECS)およびhGS活性の違いはなかった。またダイズでは基質となるβ-アラニンが遊離アミノ酸として存在していたが,ダイコンではほとんど存在していなかった。hGSの生成でかなり高度に生成したが,酵素活性は不安定であり,まだ若干の不純タンパク質が混在していた。至適pHは8付近であった。ダイズのcDNAライブラリーからECSおよびhGSのcDNAの単離を試みた。ECSのcDNAはN末端を若干欠いていたが,シロイヌナズナやトマトの配列と高い相同性を示した。hGSはシロイヌナズナのGSのcDNAとハイブリダイゼーションするクローンを3株得たが,その塩基配列はプローブに用いたcDNAの配列と異なっており,現在解析を続けている。
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