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1998 Fiscal Year Annual Research Report

環境保全・経済発展を考慮した中山間地域森林資源管理システム構築に関する計量的研究

Research Project

Project/Area Number 09660168
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

行武 潔  宮崎大学, 農学部, 教授 (30174832)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近藤 洋史  森林総合研究所, 九州支所育林経営部, 研究員
寺岡 行雄  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40264105)
吉本 敦  宮崎大学, 農学部, 助教授 (10264350)
Keywords森林経済学 / 高性能機械 / 森林施業計画 / 森林管理・林業経営情報 / 樹幹解析法 / GIS / 森林属性・地図情報データベース / 成長予測
Research Abstract

1. 調査対象地である宮崎県西郷村森林組合の施業状況を把握するため、補助金関係の資料を基に施業履歴情報のデータベースを構築した。データ項目は森林区画を示す林班・小班・番号・枝番、施業実施年、施業種、備考となっている。備考には補助金の名称がインプットされており、昭和55年度から平成8年度までのデータを入力した。データ件数は6,787件である。これらは利用間伐が3,677件(54%)、保育間伐が2,684件(40%)、その他となっている。このように、西郷村森林組合の実施している森林施業は森林総合整備事業と間伐促進事業に基づく間伐が中心で、これらの補助金が間伐実施に大きな影響を与えていることが理解される。この施業履歴データベースを構築することで、林業情報システムを利用して、施業箇所ならびにその施業内容をビジュアルに把握することが可能になり、今後の施業計画策定に極めて有益である。
2. 首都圏、中京圏といった大消費地に近い天竜流域は天竜材の銘柄化を進めた先進的林業地域で、他に先駆けて産地直送型の住宅供給あるいは地場加工産業の開発等に努めてきた。今、新たにスギ中目材の2次加工にも協同組合組織で取り組んでいる。しかしながら、価格低迷による長伐期化指向、高性能機械導入の立ち後れ、路網の未整備等により、針葉樹素材生産量は平成7年では元年よりも12%の減少と、全国の10%減少よりも顕著である。平成5年の静岡県、宮崎県、全国平均のスギ中丸太価格に対する伐出賃金比率は、それぞれ49.9%、48.2%、49.0%と静岡は全国平均よりも高くなっている。また、T森林組合では、平成元年当時スギ1m3に占める伐出費比率は44.5%であったものが平成7年以降は60%以上に達し平成9年では68.4%(スギ丸太平均価格に対する賃金比率は79.9%)を占めるに到っている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 近藤洋史: "新しくなった林業情報システム" 林構情報(全国林業構造改善協会). 104. 4-13 (1998)

  • [Publications] 近藤洋史: "林業(民有林)におけるGISの導入と活用事例について" 森林組合(森林組合連合会). 342. 9-13 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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