1998 Fiscal Year Annual Research Report
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09660178
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| Research Institution | Shizuoka University |
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Principal Investigator |
平井 信之 静岡大学, 農学部, 教授 (70023439)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 友昭 静岡大学, 農学部, 助教授 (10252165)
鈴木 恭治 静岡大学, 農学部, 教授 (00109133)
祖父江 信夫 静岡大学, 農学部, 教授 (50023495)
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| Keywords | セルロース誘導体 / 圧電性 / シアノエチル化セルロース誘導体 / 電気機械結合係数 |
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| Research Abstract |
本研究では天然に多く存在するセルロースからポリフッ化ビニリデンのような高圧電性の物質を得、その電気機械特性を明らかにすることを目的としている。強誘電性を示す物質は焦電性、圧電性をも示す。高い圧電性のセルロース誘導体を得ること、セルロース誘導体で強誘電性、焦電性を示す材料を得ることの可能性について検討する。
成果の概要を示すと以下のようになる。
1. 昨年度に続いて、高圧電性を示すシアノエチル化ヒドロキシエチルセルロースについて検討した。これまでにシアノエチル化ヒドロエキシエチルセルロースがセルロース誘導体の中で最も高い圧電率を示すことを明らかにした。シアノエチル基の置換度を約2.4まで上げることができた。延伸率が1000%以上では置換度が大きい方が高い圧電率を示す傾向が見られた。
また、電気エネルギーと機械エネルギーの相互変換の割合を表す指標である電気機械結合係数kの値は、圧電率、誘電率および弾性率より計算すると5%以下であったが、振動リード法において電極短絡と開放での弾性率の違いから求めると20%程度の値が得られた。振動時の圧電分極の電気的な影響による力学的エネルギーロスについて現在検討している。
また、負性容量負荷時の弾性率を検討し、圧電性の高いシアノエチル化ヒドロキシエチルセルロースの電気機械特性について検討している。
2. 昨年度、ベンジルセルロースのフイルムの延伸を行い、その後磁場を印可した。延伸による主鎖、磁場による側鎖の配向の効果が認められたが、さらに確認を行い、学会誌に発表した。
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