1998 Fiscal Year Annual Research Report
トロール漁業における魚体の大小仕分け機構に関する研究
Project/Area Number |
09660198
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Research Institution | Tokyo University of Fisheries |
Principal Investigator |
中村 善彦 東京水産大学, 水産学部, 教授 (10017072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 嘉宥 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (80106757)
高須 康介 東京水産大学, 水産学部, 教授 (30017066)
櫻本 和美 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (60111689)
矢田 貞美 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60230249)
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Keywords | 大小仕分け / ソートX / グリッド間隔 / 選択性 / トロール漁業 / カレイ / TAC |
Research Abstract |
【目的】所定サイズ以下の魚類の漁獲を回避する選択的漁具の開発は資源管理上極めて重要である。選択的漁具の一つとして、トロール網のコッドエンド前方にスリット状の鉄柵(sorting grid)を設置し、小型魚の逃避を容易にした装置(ソートX)がある。本研究では、ソートXの大小仕分け効果について検討するため、ソートXのスリット間隔(bar spacing)が自在に可変できる可変型ソートXを試作し試験操業を行った。【方法】北海道オホーツク海域において1998年8月26日から9月1日まで東京水産大学練習船神鷹丸により試験操業を実施した。用いたソートXはbar spacingを2.5mmから4.5mmまで自在に変えられる可変式ソートXである。ソートXは2つのsorting gridからなり、その両方にそれぞれカバーネットを取り付け、sorting gridから逃避する魚類も捕獲できる。カバーネット内、およびコットエンド内の魚類について、個体数、体長、体高等を計測した。【結果】漁獲量が多かったカレイ類の大小仕分け効果について解析を行った。全入網尾数に占める逃避尾数の割合は10〜25%程度であった。(体高/グリッド)を変数にした選択性のマスターカーブを求めた。50%選択体高はグリッド間隔4,5および6cmの場合、各々3.2、4.0および4.8cmになる。可変式ソートXの構造上の面積の減少及び重量が大小仕分け効果に影響を与えると考えられる。
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