1997 Fiscal Year Annual Research Report
サロマ湖湖水からの炭素・窒素の除去過程における低次生産生物の役割の研究
Project/Area Number |
09660209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
服部 寛 北海道東海大学, 工学部, 教授 (60208543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 宏明 北海道区水産研究所, 海洋環境部, 技官
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Keywords | サロマ湖 / 基礎生産 / 微小動物食物網 / カイアシ類摂餌 |
Research Abstract |
サロマ湖における1年間の基礎生産と環境との対応関係をあきらかにする目的で、サロマ湖の観測点Stn.22において、^<13>C現場培養法による基礎生産の測定を実施した。これまでの実験期間は97年9月4-5日、10月29-30日、11月28-29日、98年2月24-25日、3月11-12日、18-19日の6回であるが3月25-26も実験を予定している。この実験の測定・分析項目は^<13>C法による基礎生産実験、CHN,Pigments(Chl+Phaeo)による現存量調査の他、環境としての光、水温、塩分も自動計測を行っている。実験水深は0.5、5、15mの3層で、色素のみ10mでも観測を行っている。 11月の観測時には、北水研所有のセジメントトラップを長期係留し、湖面が結氷している期間のアイスアルジ-の水中への放出・沈降過程をとらえるために、98年1月28日から4月15日まで1週間毎連続して行うように設定した。 今後の湖面が凍結する2月からは20ミクロンでサイズ分割した藻類に対する^<13>Cを用いた基礎生産実験を開始し、氷が消失するまで週に1度の割合で行い、4月からは月に一度の割合で湖水を対象に行う。基礎生産実験と同時に、氷内および水柱内の微小動物の摂餌と微小藻類の生産を希釈法にても求める実験を行なっている。また、水中に分布する動物プランクトン、特にカイアシ類の摂餌量も求める研究も行なっている。これらの調査を1年を通し行い、サロマ湖における物質循環における低次生産生物の役割を明らかにする。
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