1998 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物のコンクリート用混和材としての有効利用に関する研究
Project/Area Number |
09660258
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
月岡 存 三重大学, 生物資源学部, 教授 (10024572)
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Keywords | 廃棄物 / 混和材 / 生コンクリートスラッジ / 発泡スチロール / コンクリート / 圧縮強度 / 乾燥収縮 |
Research Abstract |
1. 生コンスラッジの混和材としての有効利用に関する研究 生コンプラントで発生するスラッジケーキを乾燥微粉砕した場合、それがコンクリート中の結合材の一部として利用できるどうかを明らかにする目的で、実験的に検討した結果をまとめた。主な成果として、乾燥スラッジをセメントの代わりに、質量で10%程度置換してコンクリートに用いても、その性質に及ぼす影響は少なく、乾燥スラッジはコンクリート用の結合材の一部として使用できる可能性のあることを明らかにした。 2. 温和材としての発泡スチロールの利用に関する研究 (1) 発泡スチロールビーズの混入率がモルタルの性質に及ぼす影響についての実験 発泡スチロールビーズ(平均直径2.9mm)を混入したモルタルは、無混入のものより、フロー値および強度が相当低下することがわかった。しかし、モルタルの水セメント比を小さくすることにより、比強度をかなり大きくできること、などを示した。 (2) 粒径および形状の異なる発泡スチロールの混入がモルタルの性質に及ぼす影響についての実験 粒径の異なる発泡スチロールビーズおよび破砕した発泡スチロールが、温和材として利用できるかどうかを明らかにする目的で、次のようなモルタルによる実験を実施中または終了した。(1)フロー試験(2)単位体積質量試験(3)供試体断面の観察(4)強度試験(5)乾燥収縮試験、終了した実験の結果については、現在、とりまとめ中である。
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