1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09660276
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田川 彰男 千葉大学, 大学・自然科学研究科, 教授 (90216804)
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Keywords | 穀物 / 豆類 / 熱物性 / 吸水特性 / 圧力 |
Research Abstract |
本研究課題において、研究代表者が本年度から千葉大学へ移ってきた関係上、内容的には昨年度と同様な研究を引き続き行い、そのほとんどは熱物性と吸水特性の測定であった。 1. 熱物性:非定常プローブ法(シングル)による熱物性の測定では、小麦粉(薄力、中力、強力)、小麦(チホクコムギ、ホクシン)、大麦(二条大麦)の測定を終了し、昨年度に行い、既に公表済みの小麦粉(日本食品科学工学会誌、46(11))に続き、小麦、大麦についてもデータの整理が終わって外国の雑誌へ投稿すべくとりまとめを行っている。また、小麦粉についてツインプローブ法による熱伝導率の測定とデータ整理を終え、現在農機学会へ投稿中である。また、双子型恒温壁熱量計による小麦粉の比熱の測定及びそのデータ整理が終わり、これについても同学会へ投稿中である。さらに、小麦、大麦についてもツインプローブ法、双子型恒温壁熱量計による測定を行っており、この結果をシングル法による結果と組み合わせて外国の雑誌へ投稿する予定である。 2. 吸水特性:大気圧下における、10〜50℃の5段階の温度条件で浸漬した穀物及び豆類の測定については、昨年度までに測定を終え、そのほとんどが既に公表済みであり、一部インゲン豆の吸水について外国雑誌へ投稿中である。その他、小麦、大麦の吸水特性の測定は昨年度中に終えたが、これらのデータの整理、まとめについて今年度に終え、この結果についてはCIGR(今年11月筑波で開かれる国際農業工学会)で発表予定であり、外国雑誌に投稿予定である。現在も引き続き、圧力をいろいろ変え(0.05,0.2,0.5,1.0,1.5,2.0,2.5Mpaの7段階)、豆類の吸水特性を測定中である。豆類の圧力の違いによる吸水特性については、小豆について一部が終わり、その成果を本年4月に開催される農機学会で発表予定である。 本年度については、上記項目の他は測定を行っておらず、上記項目のまとめの他、9年度、10年度に行った研究についてのとりまとめを行った。
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