Research Abstract |
1. ホロホロチョウの肉生産性向上のために有効な光線管理技術を確立することを目的に,種々の照明条件下における体成長について検討した。その結果,内用に適する時期とされる12週齢時の体重は,14時間照明,10時間暗黒(14L:10D)の光周期下で飼育した場合が最も大きかった。そこで,14L:10Dの条件下で飼育室内の照度が異なる場合の体成長について検討した。その結果,18lux,9lux及び2luxで12週齢まで飼育した場合の体重は,それぞれ2.2kg, 2.1kg及び2.0kgであり,飼料要求率は,それぞれ3.88,3.87,3.91であった。 2. ホロホロチョウ(GF)の,24時間周期の光周期下における卵殻形成機構について検討するため,14L:10Dの条件下の放卵周期中のいろいろな時間における血漿の全Ca,無機Ca,全リン,無機リン,全Mg,無機Mgの各濃度を測定し,ニワトリ(WL)と比較した。その結果,放卵周期中において,全Ca濃度はGFの方がWLよりも低い値を示したが,無機Ca濃度は逆にGFの方が高い値を示した。全Ca濃度は,GFでは放卵前13時間から減少を示したが,WLでは顕著な変動を示さなかった。無機Ca濃度はGFでは顕著な変動を示さなかったが, WLでは放卵前13時間に減少を示した。全リン,無機リン及び全Mgの濃度はいずれもGFの方がWLよりも低い値を示したが,無機Mg濃度には顕著な差異は認められなかった。GF,WLの両者共に全リン濃度の放卵周期中の変動は認められなかったが,無機リン,全Mg,無機Mgの濃度は放卵前13時間から減少傾向を示した。無機Caが全Caに占める割合はGFの方がWLよりも大きく,無機リンが全リンに占める割合はGFの方が小さかった。無機Mgが全Mgに占める割合はCaの場合と同様にGFの方がWLよりも大であった。
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