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1997 Fiscal Year Annual Research Report

長鎖アルコールを用いた精子の低温保存技術の開発

Research Project

Project/Area Number 09660301
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

番場 公雄  静岡大学, 農学部, 教授 (00022070)

Keywordsラウリルアルコール / 豚精子 / 低温傷害防止
Research Abstract

本研究では、豚精子の5℃および凍結保存に長鎖アルコール、特に1-Dodecanol(ラウリルアルコール:LAI)を応用する場合の問題点を検討した。
5℃保存;LAIとオリーブオイルの組合せの場合、コールドショックにおける至適濃度(それぞれ0.02%と0.4%)に比べ、約1/10の濃度で保存効果が優れていた。オリーブオイルの代わりにトコフェロールを用いても効果に差はなく、また、その他の抗酸化剤との併用効果も認められなかったため、抗酸化剤は5℃保存では特に用いる必要がないことが分かった。LAIとオリーブオイルを含む希釈液で希釈した精子は、急速な希釈に対する感受性が高くなり、また、透過型電子顕微鏡では先体における軽度の損傷が発生しやすいことが明らかになった。
凍結保存;卵黄を含む希釈液では、LAIを加えることにより、融解後の精子生存性が向上し、一般に用いられている界面活性剤のOvusESPaste(OEP)に匹敵する効果が得られた。
LAIと組み合わせる油脂としては、卵黄が最も優れており、卵黄レシチンを含むその他の油脂を用いた場合、精子活力の低下が著しかった、卵黄濃度は6%まで下げても(一般的には20%)精子活力維持作用は高かった。
卵黄とLAIを含む希釈液で、各種糖類の効果を比較した結果、ブドウ糖よりも庶糖やトレハロースがやや優れていた。
現在、5℃保存精子の野外での授精実験に向けて輸送実験を実施しており、また、凍結精子の精子活力維持効果を示す卵黄成分の同定とその代替え物質の検索を来年度に行う予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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