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1998 Fiscal Year Annual Research Report

長鎖アルコールを用いた精子の低温保存技術の開発

Research Project

Project/Area Number 09660301
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

番場 公雄  静岡大学, 農学部, 教授 (00022070)

Keywordsラウリルアルコール / 豚精子 / 低温保存
Research Abstract

本年度は、豚精子の5℃保存を実用化する視点からのLAlを用いた保存技術の検討と、豚精子と牛精子の凍結保存における効果を中心に検討を行った。
5℃保存;LAlとオリーブオイルを含む希釈液を用いて、さまざまな処理条件を比較検討した。その結果、(1)希釈は20〜25℃で行い、希釈倍率は1:3〜1:7が(2)冷却速度は5〜10℃、(3)保存温度は5〜15℃が適していることが明らかとなった。保存温度については0℃付近になると顕著な害作用が認められるようになった。トラック便(低温)の際の温度変化をモニターした結果、精液付近の温度が-8〜+5℃まで変化し、輸送後にほとんどの精子が死滅するケースも見られた。一般的な液状保存法(+15℃)と比較して、LAlを用いた5℃保存は特に遜色はないが、先体維持の能力がやや劣る傾向が見られた。現在その欠点を補う目的でコレステロール添加の効果を検討中である。
凍結保存; 豚精子の凍結保存用希釈液にLAlとラウリル硫酸ナトリウムを組み合わせることにより単独使用よりも高い効果が得られた。牛精子の凍結用保存液に対する効果も現在検討中である。
また、卵黄レシチン、コレステロール、LAlを組み合わせ、さらに細胞分離に用いられるパーコールを加えることにより、卵黄を使用しなくてもかなり高い保存効果が得られることが分かった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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