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1999 Fiscal Year Annual Research Report

長鎖アルコールを用いた精子の低温保存技術の開発

Research Project

Project/Area Number 09660301
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

番場 公雄  静岡大学, 農学部, 教授 (00022070)

Keywordsラウリルアルコール / 家畜精子 / 低温保存 / 界面活性剤
Research Abstract

精液の液状保存
豚精子についてコレステロールを用いた5℃保存中の先体維持能力向上を試みた。表面をコレステロールの薄層でおおったガラスビーズで作製したカラムや、コレステロール・油脂複合体を用いて精子を前処理するなどさまざまな条件を試みたが、効果が認められなかった。
ラウリルアルコール・オリーブオイルを含む希釈液で保存した精液を用いて、野外で授精実験を実施した。その結果、5℃で6日間まで保存した場合、受胎率と産子数において15℃保存と同等の成績が得られ、先体形態維持に若干問題があるものの、受精能力は十分維持されていることが分かった。本方法は実用可能な技術であると結論できた。野外での利用性を高めるため、超音波ホモジナイザーを用いないで希釈液を調製する方法を検討中である。
精液の凍結保存
牛、犬および野生日本鹿の精子においても0.05%ラウリルアルコール存在化下で耐凍性が向上し、特に先体正常率が向上することが明らかとなった。牛精子では生存性が約20%向上した。
豚精子については基本希釈液のBF5に各種糖類を加えて浸透圧を445ミリオスモルに調整したものでは、先体正常率と生存率が約10%向上した。
ラウリルアルコールを界面活性剤であるトリエタノールアミンラウリルサルフェイトと併用することにより超音波処理をせずに希釈液に添加でき、凍結融解後の生存性は超音波処理による方法と同等であった。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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