1999 Fiscal Year Annual Research Report
担子菌による家畜排泄物の食飼料資源としての再生利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09660354
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
鈴木 雄一 滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (70171262)
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Keywords | 畜産環境 / 動物環境 / レメディエーション / バイオマス / 担子菌 / 家畜排泄物 / 食飼料 / 再生利用 |
Research Abstract |
肉牛生産の過程で得られる使用済み木質敷料、ツクリタケ生産用の小麦わら、化学肥料からなる合成堆肥、馬きゅう肥におけるツクリタケ栽培を実施し、子実体の生産性、培地の利用性(分解率)などを調査した。栽培期間、約1ヶ月では、木質肉牛敷料では最大15%、合成堆肥では63%、馬きゅう肥では50%の培地が分解された。いっぽう子実体の発生量は、馬きゅう肥では低いものとなったが、合成堆肥、木質肉牛敷料では、高く、差がみられなった。これらのことから、肉牛木質敷料では合成堆肥などに比較し、より持続した生産が行える可能性があり、畜産環境の浄化と、資源の再生利用に貢献できるものと考えられる。具体的な資源としての評価、すなわち、飼料、食料としての学容価、分解の特性については調査中である。
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[Publications] 鈴木雄一: "動物環境と担子菌-栄養生理学的応用と環境浄化へのアプローチ"栄養生理研究会報. 43-1. 1-15 (1999)
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[Publications] 鈴木雄一、角広宣、森本肇: "無殺菌あるいは殺菌条件下での使用済み発酵木質敷料における担子菌の増殖"日本菌学会第39回大会講演要旨集. 66 (1999)
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[Publications] 鈴木雄一、森本肇: "担子菌による動物マニュアの再資源化-使用済みのこくず敷料におけるツクリタケ栽培"動物環境レメディエーション(扇之、中井編:分担執筆)養賢堂. 172-178 (1999)