1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09660360
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
吉田 元信 近畿大学, 農学総合研究所, 助教授 (80192425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千代 豊 (株)機能性ペプチド研究所, 研究員
|
Keywords | 糖転移酵素遺伝子 / ディファレンシャルディスプレー法 / 糖鎖欠損突然変異株 / 粘菌細胞 |
Research Abstract |
本研究は粘菌細胞の糖鎖欠損突然変異株を用いて、野生株AX2とのディファレンシャルディスプレー法により新規糖転移酵素遺伝子の単離を目指すものである。 ディファレンシャルディスプレー法はGenHunter社のRNAmap^<TM>キットを用い、3'側プライマー/5'側プライマーの組合わせで、T_<12>MT/AP11により新規遺伝子クローンのバンド1、バンド2が同定単離され、T_<12>MG/AP11で新規遺伝子クローンのバンド3が、T_<12>MG/AP3で新規遺伝子クローンのバンド7が同定単離された。これら新規遺伝子クローンをプローブとして、新たに作成した発生3時間の粘菌細胞cDNAライブラリーをスクリーニングし、完全長のcDNAクローンの単離を試みた。その結果、プローブ3より開始コドン、終止コドンを含む完全長cDNAバンド3-3を得た。バンド3-3のプロダクトは膜貫通ドメイン、EGF-ドメイン、インテグリンβ鎖ドメインを有する新規タンパク質であった。またプローブ7より開始コドン、終止コドンを含む完全長cDNAバンド7-1を得た。バンド7-1は粘菌細胞ディスコイジンIの一部とホモロジーを有する可溶性タンパク質であった。 他のプローブを用いてのスクリーニングも現在進行中であり、これら遺伝子の機能解析はノックアウト突然変異株の単離及びプロダクトの酵素活性の検定等をもって進めていく予定である。
|