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1998 Fiscal Year Annual Research Report

転写調節因子の細胞核内分布と遺伝子DNAの転写活性とに関する分子組織化学的解析

Research Project

Project/Area Number 09670018
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

和泉 伸一  長崎大学, 医学部, 助手 (40264246)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 進 正志  長崎大学, 医学部, 助手 (80145226)
小路 武彦  長崎大学, 医学部, 教授 (30170179)
Keywords転写 / 核 / プロラクチン / 成長ホルモン / Pit-1 / Southwestern / 胎盤 / 下垂体
Research Abstract

1. ラット腹腔内に成長ホルモン(GH)の転写を促進させるGH放出ホルモン(GRH)あるいは低下させるソマトスタチン(SS)をそれぞれ10nM投与した4時間後の下垂体前葉組織切片内の促進性転写調節因子Pit-1と抑制性転写調節因子PREBのSouthwestern histochemistry(SWH)による核内存在分布は、対照の生理的食塩水投与下の切片内の分布と顕著な差は認められなかった。抗Pit-1抗体あるいはPit-1に結合する合成オリゴヌクレオチド・プローブをGH3細胞の核内に導入してPit-1を中和した後にGHの転写が阻害されるか否かは、まだ確認できていない。
2. 細胞の機能的分化は転写調節因子の核内における存在の有無と分布状態を反映するのかを明らかにすることを目的とした。ラット胎盤では妊娠令が進むと絨毛膜の細胞が機能的に分化してプロラクチン(PRL)様物質を産生するが、この時にPit-1の有無と分布の差を反映するのかを、妊娠期間とSWHによるPit-1および酵素抗体法によるPRLとPit-1のラット胎盤内分布との関係で検討した。その結果、妊娠10日頃では胎盤の細胞にはPit-1およびPRLは見られなったが、妊娠14日頃から一部の同様な栄養膜細胞にPit-1が核にPRLが細胞質に分布した。妊娠日令が進むに伴い、いずれもそれらの陽性栄養膜細胞の数と染色性が増加した。しかし妊娠19日頃には酵素抗体法では栄養膜細胞の細胞質にもPit-1が分布し、PRLの染色性は減少した。したがって、ラット胎盤の細胞でPit-1が核内に分布することが、プロラクチン様物質を産生する栄養膜細胞に機能的に分化することと関連があることが示唆された。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Shin-ichi Izumi: "Southwestern histochemical localization of a regulatory element binding protein,Pit-1,for anterior pituitary hormone genes in the rat placenta." Acta Anatomica Nipponica. 73・6. 718 (1998)

  • [Publications] Masashi Shin: "Immunohistochemical and Southwestern histochemical localization of CREB in the mouse liver." Acta Anatomica Nipponica. 73・6. 719 (1998)

  • [Publications] 和泉伸一: "ラット胎盤における成長ホルモン遺伝子調節エレメント結合蛋白のSouthwestern histochemistry法による分布と細胞の機能的分化" 日本臨床電子顕微鏡学会誌. 31・増刊. S126 (1998)

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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