1997 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮細胞の容量性Ca^<2+>流入チャネルの分子電気薬理学的解析
Project/Area Number |
09670087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
飯島 俊彦 秋田大学, 医学部, 教授 (30004724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾野 恭一 秋田大学, 医学部, 助教授 (70185635)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 細胞内Ca^<2+>濃度 / Fura‐2 / 容量性Ca^<2+>流入チャネル / パッチクランプ / Cl^-電流 / 流れ刺激 |
Research Abstract |
本研究計画の目的はCapacitative Ca^<2+>-Entry Channel(容量性Ca^<2+>流入チャネル)活性化機構のみならず,膜電位や細胞内Ca^<2+>貯蔵部位との関連を明らかにし、血管内反細胞の生理・病態機能を解明することである.すでに我々はCl^-感受性Ca^<2+>流入機横の解析をFura-2による内反細胞内Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]i)測定とパッチクランプによるイオン電流記録を別々に行い解析してきたが,更にそれらの連関を明らかにするには反応の同時性の解明が必要である.そこで本年度は顕微蛍光測光装置にパッチクランプ・システムを組み込み,[Ca^<2+>]iと膜電位固定による細胞膜イオン電流の同時測定・記録を行つた.ヒト大動脈内皮細胞を用い,流れ刺激による〔Ca^<2+>〕iの増減と活性化される電流系にづーいて検討した結果,流れ刺激によつて〔Ca^<2+>〕iは細胞膜のコンダクタンスの非常に小さなCa^<2+>透過性チャネルを介して増加することが示唆された.また,同時に活性化されるCl^-電流は電位を安定させ,Ca^<2+>の流入に対する一定の駆動力を提供することにより機能的役割を果たしていると考えられた.これらの実験結果は2編の論文にまとめられ,現在すでに学会誌に投稿中である.来年度は引き続いてCl^<2+>に依存した膜電位や〔Ca^<2+>〕i制御機構との関連を明らかにしたい.また容量性Ca^<2+>流入チャネルとしてtrpとtrplが種々の主の臓器でクローニングされ再構成された成果が報告されつつあるので、trpとtrplのRT-PCRによる存在の確認を行い,アンチセンスによるそれらの抑制や、培養細胞における発現実験も行う予定である.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Ono, K., Nakao,M., and Iijima,T.: "Chloride-and voltage-dependent Ca^<2+> transient in cultured human aortic endothelial cell." Heart Vessels. Suppl. 12. 50-52 (1997)