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1997 Fiscal Year Annual Research Report

インスリンによるグスコース細胞内輸送促進の分子メカニズム

Research Project

Project/Area Number 09670131
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

林 日出喜  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (10218589)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岸 和弘  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (70284320)
Keywordsインスリン作用 / グルコーストランスポーター / PI3-キナーゼ
Research Abstract

インスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションにはPI3-キナーゼの活性化が必要であることは明らかになった。しかしPI3-キナーゼの活性化だけで必要十分であるのか議論の分かれているところである。そこで申請者らはインスリンシグナル伝達の再構成系を作製することにした。ラット3YI細胞はPI3-キナーゼは存在するが、インスリンレセプター、IRS-1共にほとんど検出できない。従ってインスリンシグナル伝達系は存在せず、インスリン刺激をしてもPI3-キナーゼの活性化は検出できない。この細胞にGLUT4myc、インスリンレセプター、IRS-1を安定に発現したクローンを作製し、インスリン刺激でPI3-キナーゼを活性化すれば、GLUT4mycのトランスロケーションが起こるのかどうか検討した。3YI細胞にGLUT4mycを安定に発現させたクローンを確立しており、この細胞を用いてインスリン以外のPMA、NaF等によってはGLUT4mycのトランスロケーションが起こることを確認している。この結果は3YI細胞はGLUT4のトランスロケーションに関する基本的な装置は持っているが、インスリンシグナル伝達系は欠失しているものと考えられる。
この3YIGLUT4myc細胞にIRS-1とインスリンレセプターを共に安定に発現させた細胞では、PMAやNaf処理によってGLUT4mycのトランスロケーションが起こる。しかしinsulin刺激で、PI3-キナーゼの活性化、Aktキナーゼの活性化がみられるにもかかわらず、GLUT4mycのトランスロケーションは検出されなかった。このことから少なくとも3YI細胞においては、GLUT4のトランスロケーションはPI3-キナーゼ、Aktキナーゼの活性化だけでは不十分であることが明らかとなった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Kazuhiro Kishi, Yousuke Ebina, et al.: "Bradykinin directly triggers GLUT4 translocation via an insulin-independent pathway" Diabetes. (in press).

  • [Publications] Lihong Wang, Yousuke Ebina, et al.: "Hyperinsulinemia but no diabetes in transgenic mice homozygously expressing the tyrosine kinase-deficient human insulin receptor" Biochem.Biophys.Res.Commun.240. 446-451 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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