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1997 Fiscal Year Annual Research Report

単球様Bリンパ球の生体防御機構およびリンパ腫発生母地としての重要性

Research Project

Project/Area Number 09670182
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

伊藤 雅文  名古屋大学, 医学部, 助教授 (50184693)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤野 雅彦  名古屋大学, 医学部, 助手 (70262904)
中川 温子  名古屋大学, 医学部, 医員
Keywords単球様Bリンパ球 / 脾臓濾胞周辺帯 / LPS / MALTリンパ腫
Research Abstract

1.ラットにおける実験的胃潰瘍病変における単球様Bリンパ球の出現病態を組織学的に検討した。潰瘍初期病変において急性炎症病変で少数のBリンパ球の出現が確認でき、経時的観察で肉芽形成とともに小動脈周囲性に集簇増生を確認できた。このリンパ球は同所性に胞体の広い形質細胞への速やかな分化誘導が行われる。Helicobacerpyloriとの関連がヒトでは考えられる潰瘍病変においても同様な所見が経時的に観察され、このリンパ球の動態は炎症反応の初期病変形成に関与することが示唆された。現在この細胞と間質との関連を細胞接着因子発現について検討中である。
2.1.で作製したラット脾臓での濾胞周辺帯Bリンパ球を免疫ビーズ細胞分離システムにより分離採取し、短期培養し種々のサイトカイン添加での分化誘導について検討を行っている。サイトカイン反応性からは明確な特徴は得られていない。さらに間質細胞培養系との二階培養による間質との関連性を明らかにする方向で検討中である。また間質細胞培養系との接着現象をin vitroで検討し、サイトカイン附加による接着増強を検討する予定である。
3.2.で分離採取したリンパ球をFITCで非特異的に標識し、脾臓濾胞周辺帯Bリンパ球に特異的に作用するサイクロフォスファマイドを予め投与したラットに経静脈的に注入し、その分布を蛍光顕微鏡で観察し、循環経路を検討した。標識細胞は中心動脈周囲リンパ鞘および濾胞周辺帯に速やかに出現し、一旦濾胞周辺帯で集積したのち再び消失する。この結果からこの領域は濾胞周辺帯Bリンパ球にとっては定着域ではなく一過性の集積をするだけの領域である可能性が示唆された。この領域での細胞増殖との関連についてさらに検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊藤 雅文: "脾臓濾胞周辺帯の構造および機能的独立性に関する考察" 日本リンパ網内系学会誌. 37巻5号. 297-303 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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