1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09670221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐野 健司 信州大学, 医学部・第2病理, 講師 (50205994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 誠 信州大学, 医学部, 助教授 (70184687)
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Keywords | カドヘリン / 血管型カドヘリン / リンパ管内皮細胞 |
Research Abstract |
まず純度の高いリンパ管内皮細胞を得るため、犬の胸管内皮細胞のprimary cultureを手に入れた。そして、mRNAを分離しcDNAを合成した後、カドヘリンの細胞内ドメインのうち極めて保存性の高いPPYDTL(アミノ酸配列)とWGPRFK(アミノ酸配列)で混合プライマーを作成し、犬胸管内皮細胞のcDNAをtemplateとしてPCRを行い、TA cloningの後シークエンスを行った。その結果2種類のカドヘリン分子が増幅された。さらに、細胞内ドメインの保存性の高いEGGGEE(アミノ酸配列)の混合プライマーと2種類のカドヘリンのspecific primerとで同様にPCR、TA cloning sequenceを行い、細胞内ドメインの約2/3の長さのカドヘリン2種類が増幅された。1つ(CADLAB)はカドヘリン5(Vカドヘリン)によく似ているが、相同性は78%で増幅された範囲でカドヘリン5よりも8残基短くwestern blotでやや全体の分子量がやや小さいことが予想され、リンパ管内皮細胞特異カドヘリンの候補遺伝子と考えられた。もう一方(CADLAD)は、カドヘリン10とよく類似していて、増幅された長さは全く一致しアミノ酸レベルで相同性92%を示した。従って、CADLADはカドヘリン10の異種相同分子と予想された。今後、犬の血管内皮細胞(大動脈のprimary culture)を使用して同様の実験を行い、CADLABと異なるカドヘリン5の異種相同分子の存在を確認し、候補遺伝子の全長のシークエンスを完成させる予定である。
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Research Products
(1 results)