1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09670276
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
清水 徹 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (80235655)
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Keywords | clostridium perfringens / ウェルシュ菌 / 病原因子 / 二成分制御系 |
Research Abstract |
平成10年度の研究計画に従って研究を行い、以下のような結果が得られた。 1. virR/virS遺伝子により調節される遺伝子群のdifferential displayによる同定ウェルシュ菌strain13(野生株)とTS133株(virR/virS変異株)より全RNAを抽出し、逆転写酵素にてアイソトープ標識したcDNAプローブを作成した。このcDNAプローブを用いて、ウェルシュ菌染色体ライブラリーのドットブロットに対してハイブリダイゼーションを行い、野生株と変異株のcDNAを用いたときのドットの濃度の違いを調べた。その結果、異なる濃度を示すクローンが数個存在し、pSB235,pSB343,およびpSB1029の3つのクローンをVirR/VirSシステムにより調節されるクローンとして同定・分離した。 2, virR/virS遺伝子によって調節される遺伝子群の確認 分離した3つのクローンの制限酵素切断DNA断片を標識し、野生株と変異株から抽出した全RNAに対してノザンハイブリダイゼーションを行ない、各クローンの転写産物のサイズを同定した。また、塩基配列の決定により、cysteine synthase,protein tyrosine phosphatascなどの遺伝子がVirR/VirSによって調節されていることが明らかとなった。 3. 同定された遺伝子の機能解析 同定されたクローンのうち、pSB1029上の遺伝子VR-RNAは、その転写がVirR/VirSによって正に調節され、この転写産物のRNA自身がウェルシュ菌の毒素遺伝子colAの転写を正に調節する二次的調節遺伝子であることが判明した。現在、VR-RNAの性状や機能の詳細について検討中であり、ウェルシュ菌の調節ネットワークに新たな視点が加わることが期待される。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kaori Ohtani: "Collagenase gene (colA) is located in the 3′-flanking rogron of the perfringolysm O (pfoA) locus in Clostridium perfringens." FEMS Mierobiology Letters. 146. 155-159 (1997)
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[Publications] William Ba-Thein: "Genomic diversity in the pfoA rogron of thera-toxin-deficient strains of clostridium perfringens." Microbiol.Immunol.41. 629-631 (1997)
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[Publications] 清水 徹: "ウェルシュ菌における毒素産生調節機構の解析" 日本細菌学雑誌. 52. 659-670 (1997)
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[Publications] Tohru Shimizu: "The Clostridia : Molecular Biology and Pathogenesis" Academic Press Limited,London, 533 (1997)