1998 Fiscal Year Annual Research Report
Rickettsia Japonica 主要表面抗原蛋白質の機能ドメインの解析
Project/Area Number |
09670285
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
内山 恒夫 徳島大学, 医学部, 講師 (90151901)
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Keywords | Rickettsia Japonica / 東洋紅斑熱 / 主要表面抗原 / rOmpA / rOmpB / 付着 / 組換え蛋白質 / 侵入 |
Research Abstract |
Rickettsia Japonicaは我々により分離同定され,東洋動物地理区に特有の紅斑熱として東洋紅斑熱と命名された疾患の病原体である。R.japonicaの主要な外膜蛋白質r0mp A,r0mp Bは免疫原性を担っており,宿主細胞内への侵入および感染防御において重要な役割を果たしていると考えられる。本研究では,R.japonjca ompA,ompB遺伝子の塩基配列(DDBJ Accession Numbers;D28766,AB003681)を基に設定したプライマーを用いてR.japonicaゲノムDNAを鋳型としてPCRを行い,その産物を発現ベクターpET-21a-d(+)に組込み,大腸菌BL21(DE3)をトランスフォームした。IPTGにより封入体として発現された組換え蛋白質を尿素で可溶化後,アフィニティー力ラムクロマトグラフィーにより精製した。その結果,SDS-ポリアクリルアミド電気泳動法およびウエスタンブロット法においてそれぞれ単一のバンドとなった。透析による尿素除去の際に,シャペロニンGroE,ATPを共存させ,蛋白質のリフォールディングを行わせ,可溶性に変化させた.これらの組換え蛋白質およびr0mp A,r0mp Bに対する特異抗血清を用いて,紅斑熱群リケッチアの宿主細胞への付着に及ぼす影響を解析した.その結果,何れの抗血清,組換え蛋白質ともに若干の付着抑制効果を示した.また,組換え蛋白質のコンフォメーションは菌体上に存在する蛋白質のものと異なっていることが示され,機能に及ぼすコンフォメーションの重要性が示唆された.また.r0mp A,r0mp Bの表現型,遺伝子型を主な指標として,東洋紅斑熱の患者より分離された9株の病原リケッチアを解析したところ,同一の型に属することが示され,付着に関与する主要表面抗原蛋白質r0mp A,r0mp Bが紅斑熱群リケッチアの型別の指標として有効であることを明らかにした.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 内山恒夫: "臨床薬物治療学-リケッチア感染症(恙虫病,紅斑熱,Q熱)-" 国際医書出版(印刷中),
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[Publications] Tuneo Uchiyama: "未定:Role of majer surface antigens of Ricketsin japonica in the inthdimeint to host cells." Elserier Co(掲載予定),