1997 Fiscal Year Annual Research Report
農業トラクター作業者における低周波音暴露の1.5年後の追跡調査
Project/Area Number |
09670368
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金森 稚夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90127019)
|
Keywords | 騒音レベル / 聴力検査 / 老化 / 関連分析 |
Research Abstract |
【研究の目的】 大規模農業地帯の専業農民トラクター運転手(男女)の農作業中の騒音暴露の実態と、聴力検査(オ-ジオメトリー500Hz-800Hz)を実施し、過去の測定結果と比較することにより、低周波音を主とするトラクター騒音の長期的評価影響を評価することを目的とする。 【本年度の研究実施】 1)前回の調査(17年前)地区(北海道帯広管内中札内村)の当時被験者229名を追跡し、名簿作成を行った(データの整理、入力)。追跡可能者は106名、不能者は(死亡を含む3名、今後情報を得る必要のある者(情報不足のため現在は分類できない者)123名はさらに市町村保健婦が詳細を調べることとした。聴力検査の実施時期については4月の打ち合わせ会議をもって最終的に日時を決めることとした。 2)代表的農業用トラクターの騒音レベルの測定騒音分析計による測定を行い、75-95dB(A)の結果を得た。騒音レベルの変動が農作業および耕作地の状態によって大きく異なるため以前のデータと比較するためには、農作業別に被爆騒音量を計る必要のあることが確認された。 3)基本的属性、過去のオクターブバンド別聴力健診結果、既往症、現症などの音源との交絡因子を入力をおこなった。 4)Medlineによる文献検索、系時的データの分析方法および検定方法について新知見を得て、総説論文として発表した。今後はデータが集まりしだいこの方法を用いて次年次発表の予定である。
|