1997 Fiscal Year Annual Research Report
末梢神経機能評価における温冷覚測定の振動障害検診での有効性の検討
Project/Area Number |
09670385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
榊原 久孝 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80153873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊嶋 英明 名古屋大学, 医学部, 教授 (10023657)
近藤 高明 名古屋大学, 医学部, 講師 (00195900)
前田 節雄 近畿大学, 理工学部, 助教授 (70122108)
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Keywords | 振動障害 / 末梢神経障害 / 温冷覚 |
Research Abstract |
本研究は、振動障害の末梢神経機能検査として、温冷覚測定の有効性を検討することが目的である。ただ、温冷覚測定器について国際的に測定条件の仕様が決まっていないので、至適測定条件を検討することが第一課題である。 今回検討中のイギリスHVLab製の温冷覚測定器は、コンピュータ制御で自動的に検査板の温度を上昇・下降させて、被験者が温冷覚を認知した時にボタンを押して、温冷覚を測定するようになっている。そこで、まずその温度の上昇・下降速度について、測定器自体の仕様を検討した。検討方法としては、健常被験者10名について、3日間連続で温冷覚を測定し、その測定値の各被験者毎の再現性、ばらつきを評価した。検査室の室温は、我が国の振動障害検診の測定条件である20〜23℃に設定して実施した。 最初に、検査板の温度変化が1秒あたり1℃、2℃、3℃の速度になるように温冷覚計のプログラムを改変して予備実験を行なった。その結果、1秒あたり2℃以上の速度では、温度変化が早くて、温覚や冷覚を認知してからボタンを押すまでの反応時間の影響が現れやすいことが明らかになった。そのため、上昇下降速度を1秒あたり0.2℃、0.4℃、0.6℃、0.8℃、1℃とさらに遅くして、至適条件を検討中である。上昇下降速度が遅ければ、被験者の反応時間の影響は減少するが、測定に時間がかかる事になる。測定値の再現性と測定にかかる時間との関連で、妥当な条件を決定したいと考えている。 現在測定器の検査板温度の上昇下降速度について検討中であるが、引き続いて測定条件となる検査室温や皮膚温の影響についても、被験者を3日間連続測定してその再現性を評価する方法で、検討する予定である。
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