1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09670388
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大城 等 鳥取大学, 医学部, 助教授 (40160486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀〓 幸子 鳥取女子短大, 助教授 (00177601)
黒沢 洋一 鳥取大学, 医学部, 助手 (50161790)
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Keywords | 骨密度 / 運動負荷 / 骨粗鬆症予防 / 最大骨塩量 |
Research Abstract |
方法: 女子短大生66名(平均年齢19.3歳、標準誤差0.06)に対して右踵骨骨密度測定、食習慣調査、過去の運動歴調査、身体測定を実施し、1年後に骨密度測定、体脂肪割合の測定と1年間の運動歴及び食生活の変化について調査した。運動歴は、1年間を観察開始後の3ヶ月毎の4期に分け、各時期について習慣的に行っていた運動歴について、種目、頻度、時間を調査した。食生活は、食事内容の変化、欠食の有無、食事による減量の試みの有無と回数等について自記式の調査票に記入させた。骨密度及び骨密度の差と他の測定項目の関連は、順序尺度についてはSpearman、比例尺度についてはPearsonの相関係数を用いて検討した。 結果: 骨密度の平均値と標準誤差は初回472.9mg/cm2±7.2、2回目464.2mg/cm2±7.5であった。初回及び2回目の骨密度に共通して関連していた項目は、初回及び2回目の体重、4期それぞれの運動歴の有無(P<0.01)、短大入学以前にクラブ活動等で運動習慣があることであった。また、初回と2回目の骨密度は極めて相関が高かった。骨密度の差と有意に関連のあった項目は、2回目の骨密度測定値、10月〜12月の運動習慣の有無、1月〜3月の運動習慣の有無、三食を規則正しく食べるようになったかどうかであった。ともに運動習慣があるほど、食事が規則正しくなったほど骨密度の減少が少なかった。ダイエット経験の有無では、有りの群(n=12)が骨密度差-16.9mg/cm2、無しの群(n=51)が-7.3mg/cm2と差があったが、統計的に有意ではなかった(P=0.060)。 観察期間中を通じて3期以上運動していた群(17名)と2期未満の群では(49名)骨密度の差がそれぞれ-1.9mg/cm2と-12.0mg/cm2で、約10mg/cm2の差が認められ、この差は有意であった。
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