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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ABO式血液型遺伝子の転写調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 09670433
Research InstitutionTOYAMA MEDICAL AND PHARMACEUTICAL UNIVERSITY

Principal Investigator

小湊 慶彦  富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (30205512)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 畑 伸秀  富山医科薬科大学, 医学部, 教務職員 (40208509)
滝澤 久夫  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90171579)
KeywordsABO式血液型 / DNAメチル化 / 転写
Research Abstract

ABO式血液型遺伝子の転写開始点の周囲の約1.3kbの領域はCpG islandの特徴を持っており、転写開始点の上流1kbから2kbにかけてAlu配列が2つ向かい合わせに存在する。プロモーター領域のCpG islandはDNAがメチル化されない状態ではヌクレオゾームがオープンな状態で、遺伝子の転写が可能であるか、DNAがメチル化を受けるとクロマチン構造が変化し、転写抑制に至る。ところで、tissue transglutaminase遺伝子の組織特異的発現にプロモーター領域のCpG islandのメチル化が関与していることが示されている。そこで、血液型遺伝子のプロモーター領域のメチル化状態をbisulfite法を用いて調べたところ、血液型遺伝子の発現している細胞(KATOIII.MKN45、HEL、K562)ではプロモーター領域(-117/+31)にメチル化DNAは検出されず、発現していない細胞(MKN28、T98G、Jurkat)ではメチル化DNAが検出された。また、メチル化したレポーターを用いたプロモーターアッセイやDNA mcthyltransferaseの阻害剤を用いた実験からプロモーター領域のメチル化が血液型遺伝子の組織特異的発現に関与していることが示された。癌細胞における癌抑制遺伝子のメチル化、及び癌化に伴う細胞内のメチル化状態の変化が明らかにされてきた。ところで、癌細胞におけるABO式血液型抗原の欠失は遺伝子の欠損ではなく、メッセージの減少に基づくものであることをΦrntoftらが示した。以上から、癌細胞におけるABO式血液型抗原の欠失は癌化に伴うプロモーター領域のメチル化である可能性が示唆される。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 滝澤久夫: "ABO式血液型の研究" 日本法医学雑誌. 52(5). 265-276 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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