1998 Fiscal Year Annual Research Report
アルコール・アセトアルデヒド・酢酸の体内動態と臓器障害との関係
Project/Area Number |
09670447
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
藤宮 龍也 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50219044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大洞 弓子 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90079757)
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Keywords | アルコール / 薬物動態学 / アセトアルデヒド / 酢酸 / アルコール性臓器障害 / ミカエリス・メンテン型動態 |
Research Abstract |
血中アルコール及びアセトアルデヒド・酢酸の体内動態と臓器障害との関係を検討することを本研究は目的とした。前年と同様に、動物実験を続け、コンピュータによる薬物動態学的検討を進めた。血中アルコール及びアセトアルデヒド・酢酸の濃度測定はガスクロマトグラフを使用し、気化平衡法によった(島津製ヘッドスペース分析システム:GC-9A、HSS-2A、C-R4A)。実験動物としては、家兎を使用した。アセトアルデヒド測定にはPCA法を使用し、酢酸測定はGillesらの方法に準拠した。臓器障害の指標としては、過酸化脂質、LDH、GPTを分光光度法(島津製:UV1600)により測定し、これらの指標を使い、アルコール性臓器障害について検討した。その結果、アルコール投与に対する酵素の漏出や過酸化資質の増加には個体差が大きく、一定の傾向は認められなかった。今後の課題としたい。血中アルコール及びアセトアルデヒド・酢酸濃度曲線を使って、モーメント解析を行い、その動態特性を検討した。その結果、いずれもが非線形動態に従うことが明らかとなった。続いて、酢酸の単独投与実験を行い、コンパートメントモデル解析により、酢酸がミカエリス・メンテン型消失モデルに従うことを明らかにした。また、アルコールと酢酸の血中消失曲線の同時当てはめを行い、アルコールと酢酸の動態モデルを検討した。アルコール及び酢酸が非線形速度論に従うため、動態解析には投与量の異なる複数の血中消失曲線についての同時当てはめを行った。その結果、アルコールと酢酸ともにミカエシス・メンテン型消失動態に従うモデルが最適であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)