1998 Fiscal Year Final Research Report Summary
Project/Area Number |
09670519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 雄二郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70236644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 興太郎 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40000971)
木村 彰方 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60161551)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Keywords | C型慢性肝炎 / C型肝炎ウイルス / 免疫応答 / Tリンパ球 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
HCVゲノムのMHC class I-motif領域におこる変異と抗原提示の関連の検討 「血清ALTが持続低値を示した後ALT高値に転じたC型慢性肝炎患者」を対象として解析を行った。 平成9年度 HCVゲノムの変異解析と比較(田中、木村) 経時変化を追いALT低値時期とALT高値時期の血清中のHCV-RNA(core領域)のSSCP-RT-PCRを行い、quasispiciesを解析した。ALT高値(肝炎活性化)時期に出現したクローンをクローニングしHCVゲノムを解析比較し、高値時期のみに認められる変異が存在する症例を発見した。5症例について解析し、ALT上昇と、変異がcore領域に認められたのは3例であった。 平成10年度 細胞の障害実験(田中、山本) このうちALT変化とHCV-RNAのCORE領域の変異の消退が密接に関係する一例について変異の場所を解析し、アミノ酸置換を伴うものであることを確認し、さらに変異により変異を含む領域が抗原提示された場合MHC class Iとの親和性が増加することを解析し確認した。これらの変異を含むペプチドを合成し、患者末梢血より採取しEBウイルスを感染させ不死化させたBリンパ球(EB-virus transformed cell line)に添加、患者末梢血リンパ球と混合培養しペプチド特異Tリンパ球を誘導した。さらに、変異を有するペプチドと変異を有しないペプチドをそれぞれ樹立した細胞株へ添加し、誘導したTリンパ球を添加することにより起こる細胞障害を検討してた。その結果、変異を有するペプチドを添加した系では有意に高度な細胞障害が認められた。 結論 C型慢性肝炎が活動化する以前、即ち血清ALT値が上昇する前に出現し、その後肝炎の軽快、ALT値の下降に伴って消失する変異がMHC class Iのaffinityの変化に関係する場合、細胞障害を引き起こす可能性が示唆された。
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