1997 Fiscal Year Annual Research Report
^<31>P核磁気共鳴スペクトルによる癌に対する光力学的治療の評価
Project/Area Number |
09670534
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
河崎 恒久 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80214625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤瀬 裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60004355)
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Keywords | 光力学的治療(PDT) / 核磁気共鳴スペクトル(MRS) / ATX-S10 / フォトフリン-II / HeLa腫瘍 / ATP |
Research Abstract |
ATX-S10とフォトフリンII(Ph-II)によるPDTの作用機序の差異について_<31>P核磁気共鳴スペクトル(_<31>P MRS)と病理像を用いて検討した。 BALB/cに移植HeLa腫瘍を作成しATX-S10とPh-IIによりPDTを行い、経時的に_<31>P MRSおよび病理組織像について検討し、その両者を比較することにより、光感受性物質の相違による抗腫瘍効果の差異を検討した。PDT後28日までの観察により完全に腫瘍が消失したCR群と7日から10日目ごろ肉眼的に一旦腫瘍が消失した後、再び大きくなる再発群は7日目まで差がなくhigh effect群とし、期間中一度も腫瘍の消えないPR群をlow effect群とした。 ATX-S10によるPDTでは1日目のMRSにおける総リン量と残存ATR量の比により両群の区別が可能であった。Ph-IIのPDTでは7日目までリン総量の減少度が大きい程効果が大であったが、1日目のMRSパターンは両群ともATPが残存しており差がなかった。病理所見からは生きている細胞の多少はMRSのATPの多少で示された。ATX-S10によるPDTではhigh effectの場合1日目に細胞はほとんど死滅しておりMRSはhypoxic patternをとった。Ph-IIのPDTではほとんどの細胞が死滅している場合と残っている場合があり、いずれもMRSでATPが残っていた。このことから、Ph-IIは、ATX-S10が血流遮断効果により腫瘍全体が障害されるのと異なり、細胞レベルで障害され、その程度によってPDTの効果が異なることがわかった。 以上よりPDT治療後28日目に判定した治療効果を治療後7日目までのMRSで予測できることが病理により裏付けられた。2種類の光感受性物質によるMRSパターンの違いは、作用機序の違いによる腫瘍の障害状態の相違を示している。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yutaka Fujise,Jun Kino,Masako Nishiwaki,Tsunehisa Kawasaki,他: "Recent Progress of Photodynamic Therapy proceeding of the 7th Annual Conference of JCIPA" Tsuyoshi Nishisaka Japan Advanced Institute of Science and Technology, 9 (1997)