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1998 Fiscal Year Annual Research Report

各種炎症性サイトカインのCore2糖転移酵素に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 09670587
Research InstitutionSecond department of Internal medicine, Osaka Medical college

Principal Investigator

前村 憲太朗  大阪医科大学, 医学部, 助手 (50281506)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊野 宏二  大阪医科大学, 医学部, 助手
KeywordsTGF-β / コア2転移酵素
Research Abstract

前年度の研究で,種々の濃度(1,2,5,10ng/ml)のTGF-β1,EGF,basicFGF,HGFのC2GnT活性に及ぼす影響を検討したところTGF-β1がC2GnT活性を亢進させるという結果を得た.
本年度は 1.TGF-β1のcore2GnT mRNA発現に及ぼす影響(RT-PCR)2.Caco-2細胞におけるTGF-βのreceptor(type-I,II)発現(蛍光抗体法)-3.TGF-β1の細胞増殖に及ぼす影響(MTT法)などを検討した.
(結果)Caco-2細胞の培養液中に種々の濃度のTGF-β1を添加し,RT-PCRにてCore2 GnT mRNAの発現を検討した.internal standardとしてはβ-actinを使用し,densitometerを用い検討した.その結果,TGF-β1 5,10ng/ml添加群のいずれも非投与群に比較してC2GnT mRNAの発現の増強を認めた.1次抗体に抗ヒトTβR-Iウサギポリクローナル抗体または抗ヒトTβR-IIウサギポリクローナル抗体,2次抗体にFITC標識抗ウサギIgG抗体を用いて,蛍光顕微鏡及び共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果,両レセプターの発現を確認した.MTT法ではTGF-β1が濃度依存性(1ng/ml〜10ng/ml)に細胞増殖を抑制していることが確認できた.以上より,Caco-2細胞において,TGF-β1はC2GnT活性を蛋白質およびmRNA双方のレベルで亢進させており,TGF-β1によるC2GnTの活性化はmRNAのレベルで行われることが示唆された.大腸癌患者の組織を用いた検討で,C2GnT mRNAの発現は腫瘍の深部浸潤および血管侵襲の程度に相関しているという報告もあり,TGF-β1によるC2GnTの活性増強が,コア2構造の形成,側鎖の延長,その末端でのsialyl Lex構造の形成などを促進し,大腸癌の進展に関与している可能性が示唆された.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 熊野 宏二: "ヒト大腸癌細胞株(Caco-2)におけるβ1,6N-アセチルグルコサミン転移酵素に対するTGF-β1の影響" 大阪医科大学雑誌. 58 1. (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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