1998 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌の腫瘍血管造成・因子としてのインスリン様成長因子-IIの役割
Project/Area Number |
09670602
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡部 哲郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80169135)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 増殖因子 / インスリン様成長因子-II / 肺癌 / 腫瘍 / 白血病 |
Research Abstract |
各種腫瘍細胞の培養上清中の血管内皮細胞にたいする増殖促進活性の同定 1) 白血病細胞 K-562,ML-1,U-937,THP-1,HL-60の培養上清中の活性を測定したところHL-60及びK-562細胞の培養上清中に血管内皮細胞にたいする増殖促進活性が認められた. 2) 癌細胞 肺癌(腺癌3例,扁平上皮癌2例,大細胞癌2例,小細胞癌4例), 膵臓癌1例,膀胱癌1例,口腔癌1例,甲状腺癌1例,副腎腫瘍1例の培養上清中の活性を測定したところ肺小細胞癌4例と膀胱癌,口腔癌の培養上清中に血管内皮細胞にたいする増殖促進活性が認められた. 3) 血管内皮細胞増殖因子の同定 肺小細胞癌の一例(T3M-11)以外の腫瘍が産生する血管内皮細胞増殖因子はfibroblast growth factor(FGF),vascular endiothelial growth factor(VEGF)などのheparinに親和性を持つ増殖因子であった
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