1998 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー疾患における免疫記憶維持機構としてのリンパ球テロメラーゼ活性の解析
Project/Area Number |
09670613
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
檜山 桂子 広島大学, 医学部, 助手 (60253069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 裕行 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80274075)
石岡 伸一 広島大学, 医学部, 講師 (10191868)
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Keywords | テロメラーゼ / リンパ球 / 喘息 / 感作 / アトピー / アレルギー / メモリーT細胞 / hTERT |
Research Abstract |
ハウスダスト感作アトピー型喘息患者末梢血単核球をハウスダスト抗原刺激にて一週間培養し,TRAPアッセイによりテロメラーゼ活性を半定量的に評価したところ,ハウスダスト感作喘息患者の約半数でメモリーTリンパ球分画のテロメラーゼ活性の増強を認め,それらは全例小児期にアトピー歴を有する患者であることが判明した。すなわち,抗原感作メモリーTリンパ球が長期にdonal expansionを繰り返してきたと考えられる症例では,増殖に伴うメモリーTリンパ球のテロメラーゼ活性増強能が高いことが予想された。 そこで,リンパ球におけるテロメラーゼ活性の抑制効果をみるため,テロメラーゼ逆転写酵素遺伝子の一部のアンチセンスPeptide nucleic acids(PNA)を作成し、EB virusで不死化したBリンパ球の細胞膜を処理した後に加え、1〜7日間培養した後TRAPアッセイにてテロメラーゼ活性を測定した。しかし,センス、アンチセンスのどちらのPNAを加えてもテロメラーゼ活性に変化は認められなかった。これはPNAがBリンパ球に十分取り込まれなかったためと考えられ,移入効率の向上の必要性が考えられた。 そこで、サイトメガロウイルスのプロモーターによってテロメラーゼ逆転写酵素遺伝子のアンチセンスを発現するアデノウイルスベクターを構築しテロメラーゼ活性を持つ癌細胞株、HeLa,LoVo,A549,SW403,VMRC-LCDの各々に感染させ、1〜7日間培養した後、生細胞率、テロメラーゼ活性を測定した。LoVo,VMRC-LCDにおいては生細胞率の低下を認めたがテロメラーゼ活性はどの細胞株においても変化を認めなかった。これは組み換えアデノウイルスの構造上の問題によるものと考えられ,構造の改善が今後の課題として残された。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] Hiyama E.: "Rapid detection of MYCN gene amplification and telomerase expression in neuroblastoma" Clin.Cancer Res.in press.
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[Publications] Oshima M.: "Expression of C-C Chemokines in Bronchoalveolar Lavage Cells from Patients with Granulomatous Lung Diseases" in press.
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[Publications] Ishioka S.: "A case of GroupII nonspecific interstitial pneumonia developed during corticosteroid therapy after acute respiratory distress syndrome." Respirology. in press.
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[Publications] 檜山桂子: "テロメラーゼの測定" Lab.Clin.Pract. in press.
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[Publications] Ishioka S: "A case of sarcoidosis with increased response of peripheral blood mononuclear cells to purified protein derivative antigen after depletion of CD8+ T cells in vitro" Sarcoidosis Vasculitis and Diffuse Lung Diseases. 15・2. 194-195 (1998)
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[Publications] 檜山英三: "悪性腫瘍における「テロメア長」規定因子とその診断的意義" 日本臨床. 56・5. 1139-1145 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "ヒトの悪性腫瘍におけるテロメラーゼ" 炎症と免疫. 6・6. 53-58 (1998)
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[Publications] 檜山英三: "膵癌におけるテロメラーゼ" G.I.Research. 6・2. 137-143 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "肺癌とテロメア・テロメラーゼ" 分子呼吸器病学. 2・3. 233-235 (1998)
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[Publications] 檜山英三: "テロメア長と癌診断" 消化器科. 27・3. 245-254 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "テロメラーゼ研究の現状" 癌と化学療法. 25・8. 105-1110 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "肺癌の腫瘍マーカーとしてのテロメラーゼ活性測定の意義" 日本臨床. 56・5. 1253-1257 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "テロメラーゼを標的とした抗癌戦略" Molecular Medicine. 35・11. 1374-1382 (1998)
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[Publications] 檜山桂子: "テロメア、テロメラーゼ" 日本医学館(in press),