1997 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺傷害におけるサーファクタント特異蛋白機能の検討
Project/Area Number |
09670626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
上田 隆 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80213354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 雅史 獨協医科大学, 医学部, 助手 (00202763)
浅川 潤一 獨協医科大学, 医学部, 助手 (80285816)
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Keywords | サーファクタント / サーファクタントプロテインA / 好酸球 / 気道上皮 / GM-CSF / サイトカイン / 脱顆粒 / アポトーシス |
Research Abstract |
SP-Aノックアウトマウスの作成に努めていると同時に、急性肺傷害においてどのモデルが適当か、ブレオマイシン、NMU、LPS等でALI動物モデルを作成中である。一方、気道の炎症性疾患として知られる気管支喘息におけるサーファクタント蛋白の機能についても併せて検討している。SP-Aは好酸球のIL-8産生の抑制、ECP等の脱顆粒を抑制し、また気道上皮に対しては走化性及び、サイトカイン産生の抑制効果を示し、また、ヒト喘息、BALF中でもSP-Aの増加がみとめられた。サーファクタント脂質は好酸球のアポトーシスを誘導することも明らかとなり、喘息肺におけるサーファクタントの炎症制御機能が示唆された。今後ノックアウトマウスを用いて急性肺傷害にとどまらず、気管支喘息へのサーファクタントプロテインの関与についても検討をおこなう予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 上田 隆: "気管支喘息患者における肺サーファクタントの検討" アレルギー. 46(8.9). 912- (1997)
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[Publications] 成 剛: "好酸球IL-8遊離産生に対するSP-Aの影響" アレルギー. 46(8.9). 938- (1997)
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[Publications] 石川 明子: "好酸球脱顆粒に対するサーファクタントプロテインA(SP-A)の影響" アレルギー. 46(8.9). 905- (1997)
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[Publications] 金城 俊一: "肺サーファクタントの好酸球生存延長に与える効果" アレルギー. 46(8.9). 908- (1997)
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[Publications] 上田 隆: "気道上皮のサイトカイコ産生に対するサーファクタントコンポーネントの影響" アレルギー. 46(8.9). 934- (1997)