1998 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症の脊髄前角に蓄積するヘパラン硫酸様物質の精製および同定
Project/Area Number |
09670637
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
加藤 丈夫 山形大学, 医学部, 教授 (90194828)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / HepSS-1 / 脊髄 / スフェロイド / ヘパラン硫酸 / プロテオグリカン / IDPN / 運動ニューロン疾患 |
Research Abstract |
研究経過 ヒト脊髄組織を中性緩衝液でホモジネートし、超遠心後、沈渣を8M尿素溶液でホモジネートし、8M尿素可溶性画分を回収した。HepSS-1に認識されるヘパラン硫酸プロテオグリカンはこの8M尿素可溶性画分に存在することは既に昨年明らかにした。本年度は2次元電気泳動法を用いて、HepSS-1に認識されるスポットを同定し精製を試みた。しかし、目的とするスポットの近傍に多数の他の蛋白質のスポットが混在し、また、目的とするスポットの蛋白量が極めて微量であるため、いろいろと条件を変えて繰り返し行ったがアミノ酸配列決定には至らなかった。そこで、昨年度に試みて条件設定が困難であったクロマトグラフィー法に再度挑戦し、試行錯誤を繰り返した結果、イオン交換クロマトグラフィーの最適条件を決定した。次に、この陽性画分をゲル濾過クロマトグラフィー法で分離し、全画分を0.1%SDS溶液で透析後、凍結乾燥を行い濃縮し、Western blotを行い陽性画分を得た。この時点で単一バンドに精製できた。
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